生物応用化学専攻

生物応用化学専攻においては、高等専門学校の課程における化学・生物系学科の5年間の教育を基礎として、その上に化学および生物工学を中心とした深い知識と、社会環境を考えながら主体的に活動できる能力を有し、国際的に活躍できる技術者を育成することを目的としている。

「育成する技術者像」

生物応用化学専攻では、「地域貢献型技術者」を育成することを目的としている。「地域貢献型技術者」とは、「化学・生物工学の幅広い専門知識をもち、将来、地域企業の中核となる技術者」すなわち、「生産・品質管理部門、研究開発部門、技術営業部門などのグループリーダーまたはプロジェクトリーダーとなって貢献できる人物」である。
このような技術者を目指すために、生物応用化学専攻において身に付けるべき能力を以下のように設定している。

  1. 専門科目について、技術士の一次試験レベルの知識をもつ。
    ・応用化学・生物工学(有機化学、無機化学、分析化学、物理化学、生物化学など)に関する幅広い専門的知識
    ・装置設計をするための素地となる化学工学の知識
    ・上記の2つを理解するための数学、物理学、化学、生物学などの知識とそれらを応用化学と生物工学に応用できる能力
  2. 応用化学および生物工学に関する実験の基本操作を習得している。
  3. ワープロ・表計算ソフトを利用して実験等のデータ処理・報告書作成ができ、また各種検索システムを利用して必要な情報を得ることができる。
  4. 日常会話での定型表現を聞き取ることができ、辞書を使って学術論文等の概要を理解し、自己表現文が書ける程度の英語力をもつ。
  5. 専門性の高い研究を通じて与えられた課題に自主的・計画的に取り組み、特別研究論文を作成できる。さらに学会発表をすることができる。
  6. 地球環境に配慮することができるとともに、技術の利用についての使命と社会的責任を理解している。
  7. 特許公報の中から抵触関係が読み取れ、特許出願明細書の構成要件をそれぞれ示すことができる。
  8. 与えられた課題を解決するために他者と協働しながら取り組むことができる。

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