専攻科の概要

高専の専攻科制度

高等専門学校は、昭和37年(1962年)に産業界からの強い要請に応えて設立されました。 大学の教育システムとは異なり、産業界が必要とする実践的技術者を養成するため、中学校卒業生を受け入れて5年間の一貫教育を行ってきました。

しかし、近年に至り、科学技術の高度化、多様化、複合化が進展し、また、企業を取り巻く環境も大きく変貌し、より深い専門知識を持ち、さらに幅広い視野を有する技術者が求められるようになってきました。 これらを背景として、平成4年(1992年)に高専に専攻科が設置されました。
本校の専攻科は、平成4年4月に奈良高専と共に第一期校として設置されました。

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専攻科の3つのポリシー

専攻科の特徴

高専本科との継続性を重視した7年間一貫教育

高専本科5年間の課程との整合性、継続性を重視した、7年間一貫教育のカリキュラムを編成しています。 本校には次の3つの専攻があり、図のように本科の5学科と連携しています。

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創造性豊かな実践的技術者の育成

少人数教育の利点を生かした講義、演習、実験・実習等を通じて、創造性、実践技術力を養います。 また、夏季休業中などを利用して2週間から1ヶ月の学外実習(シニア・インターンシップ)を行っています。

少人数での実習

少人数の実習

報告会トリミング後

シニアインターンシップ報告会

特別研究の重視

2年間を通して行う特別研究は専攻科の特徴的科目であり、問題解決、研究開発手法を実践的に修得します。 また、在学中に研究成果を専門分野の学会等で1回以上発表するよう強く推奨しています。

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特別研究発表

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国際会議での発表

学士学位の取得と大学院への進学および就職

専攻科の2年間で所定の単位を修得し、独立行政法人 大学評価・学位授与機構が行う学修成果・試験に合格すると、大学学部卒業と同じ学士(工学)の学位が取得できます。 併せて、大学院進学への道が開かれています。 また、これまでに多くの学生が企業等に就職し、技術者として活躍しています。

社会人のリフレッシュ教育

高専卒業者または同等以上の学力があると認められた社会人の入学を受け入れます。 技術、知識のリフレッシュができます。

経済的負担が少ない

専攻科の入学料や授業料は、高専本科と同額で、国立大学のほぼ半分の金額です。 本科から大学3年次へ編入学するコースに比べて、経済的負担がずいぶん軽くなっています。