【3/10】宇和島市でAT教材製作ワークショップを開催しました。

 令和6年3月10日(月)、本校学生が宇和島市でアシスティブテクノロジー(AT)に関するワークショップ等を行いました。
 午前は宇和島市中央公民館(ホリバタ)で地元の中高生を対象にワークショップを行いました。また、午後からは宇和島市袋町商店街で開催された「まちフェス」で一般来場者に向けて、新居浜高専や高専機構全体でのATに関する取組み(GEAR-5.0)の情報提供や実際に作製したAT機器などを展示しました。

 

 午前の部では地元の中高生に向けて、【ATの必要性】について説明をした後、AT教材の「フィンガースイッチ」を製作しました。このフィンガースイッチは、障害などがあり、自分の意思で機械のスイッチ操作が困難な方でも、指のわずかな動きで容易にスイッチングできるようにするための福祉用具です。

 参加してくれた宇和島市内の中学生に対し、地元南予出身の機械工学科4年 菊池 公太郎さん、2年 吉澤 廉人さん、1年 菊池 海梅さんが指導しながら、フィンガースイッチとそのスイッチで動かすためのおもちゃを製作しました。ボール盤で穴を空ける作業やはんだ付け作業が初めての参加者もいましたが、学生たちのサポートで最後まで完成させることができました。

 製作したフィンガースイッチとおもちゃは、地元の特別支援学校等へ寄贈し、活用される予定です。

 

 また午後の部は、宇和島市・袋町商店街で同日に開催された「まちフェス」に新居浜高専ブースを開設し、各種ATスイッチの展示・体験や、ものづくりワークショップを実施しました。

 フィンガースイッチや熊本高専が開発したAT機器「KME」などを活用することで、障害がある人も機械の操作が可能になるAT機器類のデモンストレーションを行いました。ものづくりワークショップにもAT機器に興味を持った親子が参加してくれるなど、身近なAT機器を知ってもらうよい機会となりました。
 包括連携協定を結んでいる宇和島市と今後も連携を続け、学生の社会実装教育の場を拡げるよう活動していきます。

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          午前の部:参加者と作品(フィンガースイッチ・改良版AT仕様ロープウェイ)

 

                     ホリバタでの製作風景

 

                    商店街でのものづくりの様子