【10/22】小中学生対象の「KOSEN Space Workshop in 石鎚クライミングパークSAIJO」を開催しました。

 令和5年10月22日(日)、小中学生対象の「KOSEN Space Workshop in 石鎚クライミングパークSAIJO」を開催しました。石鎚クライミングパークSAIJOは西条市が管理・運営するスポーツクライミング競技場です。本アウトリーチイベントでは、事前募集に応じた参加者14組(19名)が参加しました。今回は、「宇宙」の人工衛星と「クライミング」の重力をキーワードに、学生が主体となり、2部構成でイベントを行いました。

 

 前半は、「手作りアンテナで人工衛星の電波をキャッチ」をテーマに、まず、高専人工衛星プロジェクトの概要や令和3年11月から地球を周回している国立高専初の超小型人工衛星「KOSEN-1」について、本校電気情報工学科 今井雅文 講師から説明がありました。そして、学生が準備したマニュアルに従い、参加者が自作したダンボール製の八木アンテナを使って「KOSEN-1」からのモールス信号を受信してもらいました。受信できる時間は7分程度と限られた時間でしたが、受信が成功した際には歓声が上がりました。

 

 後半は、「クライミングで宇宙の凄さを体験」をテーマに、地球周回中の「KOSEN-1」が常に重力の影響で地球に落下し続けていることを皮切りに、地球の重力の不均一性や重力波についての紹介が、今井講師から行われました。その後、参加者は自分自身の体重にかかる重力を意識的に体験するため、異なるコースのボルダリングに挑戦しました。壁の角度が異なるコースによっては、両手両足を使ったり、両手のみしか使えなかったりしましたが、参加者からは「腕が疲れたが、楽しかった」との意見もいただきました。

 

 本アウトリーチイベントは、参加者が「聴覚」、「視覚」、「触覚」の三感をフルに使って人工衛星や重力について理解を深めてもらうという今までにない試みに成功しました。本イベントの企画や準備、実施は、一般のクライマー2名(鶴嵜 隼司さん、佐伯 哲明さん)のお手伝いに加えて、以下の学生13名が中心で行いました。

 

電気情報工学科 5年 窪田 葵さん、河上 京介さん

電気情報工学科 3年 田中 義朗さん、西岡 吟さん、藤岡 至人さん、前橋 ルビン 幸さん、

           松本 爽太さん、 三好 温大さん

生物応用化学科 2年 松本 琉夏さん

環境材料工学科 2年 鳥生 更紗さん

電気情報工学科 1年 大久保 睦希さん、古本 莉々さん

電子制御工学科 1年 佐藤 陽太さん

 

 なお、本アウトリーチイベントは、2023年度チャレンジプロジェクトの支援を受けています。新居浜高専後援会をはじめ、ご支援くださった皆様に深く感謝いたします。

                  ダンボール製八木アンテナの製作の様子

              KOSEN-1衛星を受信する参加者と手伝い学生