【11/8】本校教員の「環境に適応した高機能徐放剤」に関する論文が英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載されました。

ネイチャー・リサーチ出版誌の1つである『Scientific Reports』の2019年11月8日付け電子版に、生物応用化学科 堤 主計准教授が筆頭著者(責任著者)である論文「超臨界二酸化炭素を用いた樹木精油のポリ乳酸共重合体への含浸」が掲載されました。

 

生物応用化学科では、教職員及び学生の研究を始めとして各方面で『持続可能な開発目標(SDGs)』への取り組みを積極的に行っています。今回の論文は、SDGsの目標17項目のうち、主に3、9、13、15について取り組んだものです。その内容は、超臨界二酸化炭素(scCO)を用いて天然に存在する有用な揮発性物質を環境にやさしいことでよく知られている「生分解性プラスチック」へ含浸させた「徐放剤」に関するものであり、これまでより高い温度でscCO処理できる生分解性プラスチックを新たに用いることで、より高濃度で揮発性物質を含浸でき、非常に長い期間にわたり含浸成分をガス放出させることが可能になった画期的な徐放剤についての研究です。<学科主任のコメント>

 

『Scientific Reports』はオープンアクセスの電子ジャーナルで、以下のアドレスから誰でも論文全内容の閲覧が可能です。

https://www.nature.com/articles/s41598-019-52910-2.pdf

 

また、日本語概要は以下のアドレス(本校HP『最近の研究成果 2019年度』)から読むことができます。

http://www.niihama-nct.ac.jp/center/seika/2019year/tsutsumi.pdf

 

本研究は、独立行政法人日本学術振興会(JSPS)の科学研究費助成事業(課題番号:16K00618、22510101)、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「平成19年度つなぐしくみ」、公益財団法人えひめ産業振興財団の「平成19年度大学発起業化シーズ育成支援補助事業」などの助成を受けて実施したものです。