【8/20】「アシスティブテクノロジー技術者育成特別課程」評価会を開催しました。

令和元年8月20日(火)、「アシスティブテクノロジー技術者育成特別課程(AT課程)」において、学生による医療福祉支援機器-開発状況発表・評価会-を開催しました。

 

本校の特徴的な取組の一つであるAT課程では、昨秋から、リハビリ病院等のニーズに対してアイデアを出し、それを実機として具現化していく(医療福祉支援機器として開発する)というものづくり実習を行っており、今回その試作機が完成したため、専門家(理学療法士、言語聴覚士など)をお招きし、評価会を開催しました。

 

学生たちは、機器の開発状況について発表し、実機を用いて解説を行いました。器具を装着したり動かしたりする中で、患者さんやスタッフの実際の動き方や気持ちに沿ったアドバイスを受けました。今後の実習のなかで、このアドバイスを活かし更なる改良を行います。

 

評価してくださった専門家の方々からは「アイデアのインパクトが素晴らしいです。」「現場ではアイデア(ニーズ)はあるけれど、それを作る技術がありません。みなさんと協力して作り上げていきたいです。」「ただのエンジニアではなく、人の気持ちに寄り添ったものづくりをするエンジニアになってください。」との講評がありました。

 

授業担当教員からは「自分が作ったものに対して、想定外の視点からのアドバイスは、今後のものづくりにつながるという良い体験になったと思います。」「必要な機能を最低限備えた上で、設計者(エンジニア)の色を付加し、より満足度を向上させてください。」との励ましがありました。

 

令和元年9月19日(木)には、松山リハビリテーション病院内で、患者さんやスタッフが実際に機器を使って試用し、その使用感について評価を行います。

 

<評価会後の学生からの感想(一部)>

 〇自分たちでは経験できない患者さんの身体状態などのアドバイスを受け、今後の改善の方向性が明確に
  なりました。

 〇医学的な身体支持の在り方など、詳細な箇所の指摘が多々あり、学びの多い評価会でした。

 〇運動回数の設定について、連続した回数が必要なのか、総量でよいのかなど、具体的なアドバイスを得て、
  追加すべき機能が見えてきました。また、改良を重ねて実際に病院内で使用できる可能性が見えてきたことで、
  モチベーションが上がりました。

 〇完成後にも、実際の利用状況に即して改良する可能性もあるので、完成後にも変更可能なものづくりが必要だと
  感じ、AT課程ならではの視点を学ぶことができました。

 

美しい歩行の訓練用支援機器

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むくみ改善クッション

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