【10/20】第31回日本慢性期医療学会でGEAR-ATの成果発表をしました。

 令和5年10月20日(金)に、大阪で開催された第31回日本慢性期医療学会において、本校機械工学科 5年 伊藤 琴音 さんと川上 瑛士 さんの2名が研究発表を行いました。

 

 この学会は理学療法士や作業療法士などの専門家が、重度障害等を持つ方により良い生活を送ってもらうため、日頃実践していることやその効果などを共有する研究大会です。今回のテーマは、「Well Being」で、木戸 保秀 学会長は挨拶の中で「地域の中だけで完結する事ではなく、IT化が進む広い社会の様々な繋がりの在り方を模索し、その繋がり方も多様に変容していくDX化は予防医療において大いに進めるべき」と述べています。本校学生は独立行政法人国立高等専門学校機構による GEAR5.0 (未来技術の社会実装教育の高度化)の事業における「持続可能な地域医療・福祉を支えるAT-HUB構想とAT(アシスティブテクノロジー)技術者育成による共生社会の実現」(GEAR-AT)の活動で日頃取り組んでいる成果を発表し、医療の中でテクノロジーが役立つ事例のひとつとして評価されました。

 また、松山リハビリテーション病院と連携して本校学生が開発・作製した製品や、それらを企業が商品化に向けて仕上げている取組などを展示し、多くの専門家から商品化に向けた意見をいただきました。

 

 今回、川上さんは「患者・家族とのかかわり、地域連携」の部門で「音声操作体験のための簡易スマートモデルルームの製作」について報告し、会場から早期の実用化に向けた開発を期待する声援をいただきました。また、伊藤さんは「摂食・嚥下リハ」部門において「摂食嚥下リハビリテーションのための簡易角度センサの製作」について発表し、言語聴覚士の方々から「非常に便利であり、早く商品化してほしい」など意見をいただくことができました。