【3/3~3/5】第19回種子島ロケットコンテストで本校チームが「準優勝」を獲得しました。

令和5年3月3日(金)~5日(日)の3日間、宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センターにて第19回種子島ロケットコンテストが開催され、本校「宇宙工学研究会」のメンバーである、電気情報工学科4年 窪田 葵 さん、大川 響 さん、同学科3年 菊池 良治 さん、寺尾 空 さんが「種目⑤ CanSat部門 自動制御カムバック」に出場しました。

 

この競技は、惑星探査機に見立てた衛星機能モデル(CanSat)の性能を競うもので、大会実行委員会が用意したクレーンにより高度40m程度に上昇させ、空中でCanSatを放出します。その後、CanSatが自律制御により飛行または走行して、あらかじめ設定した目標ポイントの近くに到達できるかを競います。また、CanSatが自律制御を行った証拠となる「制御履歴データ」の提出が求められます。今回は過去1回の中止と2回のオンライン開催を経て、令和元年以来4年ぶりの現地開催となり、事前の書類選考を通過した合計34チームがこの種目に参加しました。本校はこの34チームの中で唯一の高専チームで、他チームのほとんどが大学チームでした。

 

本校チームのCanSatは日々のクラブ活動を通じて製作したもので、パラシュートを用いて軟着陸した後、GPS受信機で現在の座標を取得しながら走行して目的地を目指します。昨年のオンライン大会で繰り返し動作検証した機体をベースに、今大会に向けた再調整を行い本大会に臨みました。

 

本校チームは19番目の投下で、パラシュートでの軟着陸に成功後、パラシュートを切り離し、走行を開始しました。他のチームよりゆっくりした走行でしたが、GPS受信機で取得した座標をもとに少しずつ目的地との距離を狭めていき、目的地から7.5mの距離で到着を判定して自動停止しました。

 

結果としては、校内で実施した動作実験と比較すると遠い距離でしたが、軟着陸およびパラシュート切り離しに失敗して走行開始できないチームが多い中で、本校チームは見事「準優勝」を獲得しました。

 

優勝には及びませんでしたが、クラブ活動として発足した平成30年以来の自己ベストの成績を残すことができ、学生達も大変喜んでいました。次回大会ではより好成績を残せるよう、CanSatの改良に取り組んでいきます。