【11/9】10高専が共同開発したKOSEN-1衛星が宇宙へ飛び立ちました。

新居浜高専を含む10高専(高知高専、群馬高専、徳山高専、岐阜高専、香川高専、米子高専、新居浜高専、明石高専、鹿児島高専、苫小牧高専)が共同開発した超小型人工衛星「KOSEN-1」が令和3年11月9日(火)9時55分16秒(日本標準時)に内之浦宇宙空間観測所からJAXAイプシロンロケット5号機で宇宙へ飛び立ちました。

 

KOSEN-1衛星は、国立高専で初めて開発された人工衛星です。正式には「木星電波観測技術実証衛星」という名称で、2018年12月にJAXA革新的衛星技術実証2号機に搭載される実証テーマに選定されて以来、高専生を中心に2年半かけて開発されました。この衛星を含め搭載された衛星9機すべてがイプシロンロケットより正常に分離され、高度570 km上空を周回しています。世界各地で、KOSEN-1衛星のCWビーコン(モールス信号)を受信した例が報告されており、本校屋上に設置しているアンテナでも受信に成功しています。これから新居浜高専を含む複数の関係機関に設置してあるアンテナを用いて、KOSEN-1衛星の運用を行い、3つの新しい技術実証テーマを実施する予定です。科学ミッションとしては、KOSEN-1衛星と地上電波望遠鏡との木星電波同時観測を行う予定があります。本校からは電気情報工学科 若林 誠 准教授と今井 雅文 助教、同学科の学生がKOSEN-1衛星開発・運用プロジェクトに参画しています。なお、このプロジェクトは、文部科学省の宇宙航空人材育成プログラム「継続的な超小型衛星開発・運用を通した次世代の高専型宇宙人材育成」(新居浜高専が代表を務める6高専の共同事業)により支援を受けております。

 


KOSEN-1衛星を紹介した動画が公開されています。

「日本の宇宙開発の未来のために集結した14の技 -木星電波観測技術実証衛星 KOSEN-1 -革新的衛星技術実証2号機」
※YouTube公式チャンネル「JAXA Channel」より引用

 


KOSEN-1衛星のCWビーコン(モールス信号)を本校のアンテナで受信する様子を動画でご覧いただけます。