【7/13】文部科学省「宇宙航空人材育成プログラム」に採択されました。

文部科学省が公募した「令和2年度宇宙航空科学技術推進委託費・宇宙人材育成プログラム」に本校が研究代表機関として6高専(新居浜高専、高知高専、徳山高専、米子高専、岐阜高専、群馬高専)が共同提案した課題が採択されました。採択課題は「継続的な超小型衛星開発・運用を通した次世代の高専型宇宙人材育成」(研究代表者:電気情報工学科 若林 誠 准教授)で、本校を含む6高専が連携して、超小型人工衛星の開発と運用を題材とした次世代の高専型宇宙人材育成を実施します。実施予定期間は2020年9月から2023年3月までであり、実施予定総額は4,800万円です。

 

本課題採択の背景には、全国高専の宇宙理工学関係の教員グループ「高専スペース連携」の継続的な活動があり、それを基にした「宇宙航空人材育成プログラム」への過去2回にわたる採択、宇宙航空開発機構(JAXA)が実施する「革新的衛星技術実証プログラム」の2度の実証テーマ選定といった実績があります。また、2015年から毎年継続して行われている高専スペースキャンプ(開催校:新居浜高専)もこれらの取組の一環として、高専における宇宙人材育成を支えています。

 

本提案課題では超小型人工衛星(CubeSat)の開発と運用、軌道上で行うミッションの企画力を競う「全国高専宇宙コンテスト」、ネットワーク経由で全国の高専に宇宙理工学の学習コンテンツを提供する「高専スペースアカデミア」を実施することにより、広範囲かつ高い専門性を持つ次世代宇宙人材の育成を目指します。本校からは電気情報工学科 若林 誠 准教授が研究代表者(全体の統括)として、同 今井 雅文 助教が共同参画者として参加します。

 

【関連するこれまでの取組】

(1)高知高専・徳山高専を中心とした8高専による文部科学省・平成26年度実践的若手宇宙人材育成プログラム

「国立高専超小型衛星実現に向けての全国高専連携宇宙人材育成事業」

(代表者:高知工業高等専門学校 今井 一雅 客員教授)

 

(2)徳山高専・高知高専を中心とした10高専による文部科学省・平成29年度宇宙航空人材育成プログラム

「超小型衛星開発を通した高専ネットワーク型宇宙人材育成」

(代表者:徳山工業高等専門学校 北村 健太郎 教授)

 

(3)革新的衛星技術実証2号機 

テーマ名「2Uキューブサットによる超高精度姿勢制御・超小型LinuxマイコンボードによるOBC・木星電波アンテナ展開技術の実証」

(代表者:高知工業高等専門学校 今井 一雅 客員教授)

 

(4)革新的衛星技術実証3号機 

テーマ名「超高精度姿勢制御による指向性アンテナを搭載した海洋観測データ収集衛星の技術実証・持続可能な宇宙工学技術者育成とネットワーク型衛星開発スキームの実証」

(代表者:米子工業高等専門学校 徳光 政弘 准教授)

 

高専スペースキャンプ2019の集合写真

高専スペースキャンプ2019の集合写真

高専スペースキャンプでCubeSatモデルを開発する参加者

高専スペースキャンプでCubeSatモデルを開発する参加者

高専スペースキャンプ2019で打ち上げられたモデルロケット

高専スペースキャンプ2019で打ち上げられたモデルロケット