【5/13】機械工学科4年生が工場見学を行いました。

 令和4年5月13日(金) 、学外研修の一環として、機械工学科4年生44名は、東温市に所在するPHC株式会社及び新居浜市内のユースエンジニアリング株式会社を訪問しました。また、太陽石油株式会社からは同科卒業生の2名を含む方々を本校にお迎えし、業務内容や社会人としての心構えなどをレクチャーしていただきました。

 

 PHC株式会社は、国内シェアNo.1、世界シェアNo.2のものづくりをしており、特に東温市の診断薬事業部では、特定疾患の方には欠かせない診断薬を製造しています。見学した学生からは「災害等に備えた原料の備蓄・予備電源・免震構造工場など、医療を必要とするお客様のことを第一に考え、自分たちの仕事に対して責任を持つことを学んだ」「あの大規模な生産ラインを7名で動かすことができるのは『カイゼン』を重ねていった結果だと感じた」といった感想が寄せられ、ものづくりの考え方など多くの学びを得た様子でした。

 

 ユースエンジニアリング株式会社は、圧延やレーザー加工によるリチウムイオン電池の電極製造、AGVと呼ばれるマッピングにより自動走行するロボットの製造、サーボモータを用いずギアで動くマスク製造機の製造など、オンリーワンのものづくりをしている企業です。顧客のニーズに応えるために機械・電子・情報・ドキュメントなど幅広い分野で活躍している社員の姿を見て、学生は「時代を少しだけ先取りする価値の創造」の大切さを知り、「社会人として、会社に入った後も勉強が大切だということを知りました」「材料力学がとても大切だと分かった」「開発を進めるとき、文献を読むためにも英語が大切だとわかった」と感想を述べるなど、企業の魅力を感じとるだけでなく今後の勉学意欲の向上にも繋がったようでした。

 

 さらに、太陽石油株式会社の講演を聞き、「設計や製造ではない、工務部というものがイメージできた」「生産をしていない定期修理期間が最も忙しいということを知り、ものづくりの縁の下の力持ちの仕事だと感じた」といった感想が寄せられました。これまで存在すらイメージできなかった職種について理解するとともに、地元に多数あるプラント関連企業で活躍する姿を思い描き、将来の新たな選択肢を得られたようです。

 

 コロナ禍の中、工場見学を引き受けていただき、学生に多くの学びの貴重な機会を与えていただけましたこと、心より御礼申し上げます。