【授業紹介】電気工学実験(前期)<電気情報工学科>
担当教員:皆本佳計、加藤克己/対象:5年生/開設期:通年/単位数:4
目に見えない電気を”五感”で感じる!
この科目は、50年以上続く伝統的な実験科目です。1期生の先輩が行ったのと同じテーマの実験もあります。なぜ、こんなに長く続くのか、その魅力をご紹介します。
★授業の目的を教えてください!
2018年9月に起きた北海道での大規模停電によって、改めて電気エネルギーの重要さが理解されたと思います。この科目は電気エネルギーに関するものです。実際に、発電機・電動機に触れてもらいます。そして、人間の持つ“五感”を駆使して、目に見えない電気を感じるようになってもらうことがこの科目の目的です。
★具体的な内容を教えてください!
モータ・発電機に関するテーマ
大きな電流が流れる線と、電流がほとんど流れない線をきちんと理解し、線の太さを使い分けるなど、電気の“センス”を磨きます。
モータが毎分1800回で回転している“音”を覚えます。回転数を計器で測らなくても、異常を耳で素早く見つけることができるようになります。
電気機器に電流が流れすぎると“熱”と共に“におい”が発生します。焦げくさいと感じて、異常を見つける能力を身に着けます。
高電圧工学に関する実験
空気中で放電する実験も行います。さて、クイズを出します。答えは自分で調べてくださいね。
問1:空気中で放電すると大きな音がするのは、なぜでしょうか?(かみなりの音も同じ理屈です)
問2:放電の実験をしていると、においがしてきます。何のにおいでしょうか?
(ヒント:宇宙線から地球を守ってくれる物質です)