令和8年度 入学式校長式辞

 本日、今日の良き日に、本科新入生209名、専攻科新入生19名、本科編入学生2名、タイ・メキシコからの留学生2名、合わせて232名の皆さんを国立高専機構新居浜工業高等専門学校に迎えることができました。教職員一同、心から歓迎いたします。併せて、ご列席の保護者の皆様に心から祝意をお伝えいたしたいと思います。

 また、古川新居浜市長をはじめご来賓の皆様には、ご多忙のところ、入学式にご臨席賜り、厚くお礼申し上げます。

 高専は5年一貫の実践的技術者教育を行う教育機関であり、卒業後、すぐに職業につけることを想定して社会人として協働するうえで必要となるコミュニケーション能力を育むことを含め、高校レベルの内容と大学学部レベルの内容を併せて提供しております。ぜひ、厳しいけれども楽しい、将来の選択肢を広げるような高専生活を送っていただきたいと思います。これから皆さん方には、これまで学んでこられた場所とは異なり、多様な背景を持った学生と一緒に学ぶことや実習等を通じ、社会人としてふるまうための基本も学んでもらいたいと考えています。様々な背景を持つ人同士であるからこそ、互いを尊重しながら丁寧な付き合いを心がけてください。相手の話を聞き、また自らも聞いてもらい、そのやり取りのなかから自分一人では気づけないことに気づける、そういった能力は、今後、時代が変わろうとも、未来永劫求められる能力なのです。卒業後、進学を選択するにせよ、就職を選択するにせよ、どこに行っても多様な背景を持つ人々と協働することが不可欠であり、そのためにまず、本校のルール、社会のルール、友人同士との約束を守り、社会の一員としての帰属感・充実感を高めることを追求してください。

 本校では、入学後、一般教養を学びながら、機械工学科、電気情報工学科、電子制御工学科、生物応用化学科、環境材料工学科のいずれかの専門分野を学ぶとともに、これらの専門性を生かしつつ、現代社会において求められる「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」や「宇宙システム利活用人材育成特別課程」など、最先端の科学・技術を、所属学科の枠を越えて広く学ぶことのできるカリキュラムが整えられています。ぜひ、このような学びの環境を存分に活用し、遭遇するかもしれない困難も楽しんで、皆さん方自身が、皆さん方自身を開拓してくれることを強く願っています。

 最後に、保護者の皆様にお願いがございます。新入生のこれからの数年間は、体力、知力の飛躍的向上とともに、精神的にも大きく成長する大切な時期です。様々な悩みも抱えながら成長していく時でもあります。本校では、教職員一丸となって学生諸君とともに教育研究を推進し、精神的な成長を支える所存であり、様々なサポート体制も整えております。しかしながら、その成長の過程には保護者の皆様方のご協力・ご支援が必要不可欠です。当時、皆様方も通過されたであろうご年齢でのご経験がおありでしょうから、どうか、当人たちの成長を温かく見守っていただき、時にご自身と重ね合わせていただき、言葉かけや励ましをいただけますようお願い申し上げます。

 結びにあたり、新入生の皆さんのこれからの学生生活が、本当に充実したものとなりますよう心から祈念して、式辞といたします。

 

令和8年4月3日

新居浜工業高等専門学校長

東 海 明 宏