【12/6】2021年度大倉和親記念財団研究助成に本校教員が採択されました。

この度、生物応用化学科 橋本 千尋 准教授が、公益財団法人 大倉和親記念財団が行う研究助成(女性研究者部門)に採択され、令和3年12月6日(月)に贈呈書が届きました。

 

大倉和親記念財団は、セラミックス及びこれに関連する分野における科学技術の振興を図る目的で設立され、経済社会の発展と国民生活の向上に寄与することを目的に毎年表彰及び研究助成を行っています。今回で第52回と長い歴史を有し、研究助成では第51回から一般部門の他に、女性研究者部門など3部門が新たに加わりました。今回採択された29件中、高等専門学校からの採択は2件でした。

 

今回採択された研究課題は「三次元網目構造をもつリン酸ジルコニウムの共存イオン効果を利用した金属イオンの選択的固定化向上」です。選考委員会からは、「リン酸ジルコニウムは特異な結晶構造により種々の金属イオンに対する選択的な固定化能を示すことが知られているため、これまでにもこの挙動に関して多くの研究が報告されているが、共存イオンが固定化に対してどのような影響を及ぼすかについては未解明な状況にある。種々の陽イオンに対する選択的固定化能をさらに向上させる可能性を秘めた方策の1つとして、共存イオンの影響について明らかにすることは興味深いテーマと言える。」という趣旨のコメントが寄せられました。

 

なお、本校からの採択は、2015年度の生物応用化学科 中山 享 教授「アパタイト型希土類シリケート酸化物イオン伝導体の伝導機構解明と伝導性向上」、2017年度の数理科 朝日 太郎 教授「硫黄を含有した新規高輝度蛍光ガラスの開発とその蛍光機構の解明」と合わせて3件目となります。

 

 

贈呈書

贈呈書

 

 



生物応用化学科では、日頃から『持続可能な開発目標(SDGs)』への取組を積極的に行っており、今回の採択テーマはSDGsの目標17項目のうち主に3(保健)、9(インフラ、産業化、イノベーション)、14(海洋資源)、15(陸上資源)について取り組んでいくものです。