【11/25】本校教員がNASAのJunoミッションの正式チームメンバーに加わりました。

この度、電気情報工学科 今井 雅文 助教がアメリカ航空宇宙局(NASA)のJuno木星探査ミッションの正式チームメンバー(Co-Investigator)に加わりました。

NASAのJuno探査機は2016年7月に木星に到着しました。それ以来、史上初となる木星極軌道を周回しながら、木星探査を行っています。木星には、地球と同じように、オーロラや雷が存在します。今井助教は、Juno探査機に搭載された複数の観測装置や地上の低周波電波望遠鏡、ハッブル宇宙望遠鏡を組み合わせながら、電波で見た木星オーロラや雷の研究を中心に行っています。その研究成果として、これまでに、Nature Communications誌を始め学術論文誌に30件の論文が掲載されました。一方、Juno探査機の科学観測を支援するツールの開発やデータの提供を行い、科学ミッションのサポートもしています。これらのことから、JunoチームやNASAに認められ、2021年から正式チームメンバー(Co-Investigator)になりました。

Juno探査機は2021年に主要ミッションが完了しましたが、NASAが2025年9月までのミッション延長を発表しました。Juno探査機で得られた成果は、木星の不思議を解き明かすだけでなく、NASAのEuropa Clipperや欧州宇宙機関(ESA)のJUICEといった、2030年代に到着予定の木星衛星の探査ミッションにもフィードバックを与えることが期待されています。

 

Juno探査機と木星

Juno探査機と木星

Juno探査機の実寸大投影に立つ今井助教(米国・カリフォルニア州ローズボウルにて、2016年7月4日撮影)

Juno探査機の実寸大投影に立つ今井助教(米国・カリフォルニア州ローズボウルにて、2016年7月4日撮影)