【10/8】第37回(2021年度)マツダ研究助成に本校教員が採択されました。

この度、本校生物応用化学科 堤 主計 教授が第37回(2021年度)マツダ研究助成に採択されました。

 

研究課題は「ステレオコンプレックス構造を活用したダイナミックUV防除材の創製」で、農作物のUVによる被害回避を目指すものです。農作物の生育期には生育に必要なUVの透過率が高く、農作物に悪影響を与える収穫直前にはUVの透過率が低くなるように、大気温度と湿気でポリマー構造が自発的・連続的に変化する機能を有する素材の実現を最終目的としています。また、加水分解性を有することから、分解産物は安全であり、自然界へ循環させることができる素材でもあります。

 

生物応用化学科では、日頃から教職員及び学生の研究を始めとして各方面で『持続可能な開発目標(SDGs)』への取組を積極的に行っています。今回の採択テーマは、SDGsの目標17項目のうち、主に3(保健)、9(イノベーション)、13(気候変動)、15(陸上資源)について取り組んでいくものです。堤教授は、これまでの生分解性ポリマーに関する研究の中で、そのポリマーの機能を活かした海洋マイクロプラスチック対策の研究などにも展開しており、環境分野への多大なる貢献が期待できます。

 

マツダ研究助成の対象は、現在ならびに将来にわたって解決が求められている科学技術に関する基礎研究および応用研究で、本年度は31件が採択され、高等専門学校からの採択は3件でした。

 

贈呈書

贈呈書