【教育・研究活動】【11/14,15】AT特別課程の学生が学会で成果発表しました。

  令和6年11月14日(木)、15日(金)、本校アシスティブテクノロジー技術者育成特別課程(AT課程)受講者の5年生4名が、昨年度から取り組んできた成果をパシフィコ横浜で開催された第32回慢性期医療学会にて、発表しました。また、松山リハビリテーション病院と共同で展示ブースを設け、これまでのAT課程での製作品などを展示・紹介しました。

 AT特別課程では、「人にやさしいものづくり」として、各学科の専門性に加え、製作品の機能・性能だけでなく、使う人(環境)に合わせた工夫をするものづくりを学んでいます。

 そのため、工学的技術をもとに、病院スタッフと何度もディスカッションを行い、使い勝手にも注力したものづくりをおこなってきた成果を、工学系学会ではなく、医療系学会において発表しました。

 

 学生たちは、日頃の研究とは異なる分野の専門家たちへのプレゼンテーションに戸惑いもあったようですが、「質疑応答では、新しい視点での改善案を頂き、エンジニアとしての視野をさらに広くすることができました」「医療系の世界では、技術の活用にまで思いが至らないため、便利なものが作れることに驚きました」などの学びを得ました。

 一方、医療従事者からは「現場の視点を取り入れた角度を測る装置が欲しかった」「これは、現場で便利です。助かります」などの評価や「息子も高専に行っているけれど、新居浜のような医療と連携した学びができるようになってほしい」など、社会実装教育でしか学べないことを学生・教員共に実感し、今後も継続していく必要性を感じました。

 

※学生による発表

・「臨床使用を考慮した筋電図による歩行解析アプリケーションの時間効率評価」

  酒井 李緒(電気情報工学科5年)、矢野 佑弥(電気情報工学科5年)

・「筋電図を用いた歩行解析アプリケーションの開発」

  轡田 晟乙(電子制御工学科5年)、木村 勇太(電子制御工学科5年)、酒井 李緒(電気情報工学科5年)、

  矢野 佑弥(電気情報工学科5年)

・「加速度センサーを用いた歩行解析アプリケーションの開発」

  木村 勇太(電子制御工学科5年)、轡田 晟乙(電子制御工学科5年)、矢野 佑弥(電気情報工学科5年)