平成29年度 シラバス
授業科目
自然科学史
担当教員
柴田亮
開講期
通年
科目番号
104410
対象学年・学科・コース
5年年 全学科
単位区分
同時開講
単位数
2単位単位
授業概要・授業方針
前期では、金属元素の発見および利用の歴史を通して、将来の資源利用について考察する。後期では地球の仕組みとその活動、特に地震学の発展の歴史について解説する。
生物応用化学科は選択必修科目です。
到達目標
  1. 元素発見の歴史的背景を総合的に説明できること。
  2. 地球の構造の探求について理解すること。
  3. 地震学の発展の歴史と、現代の地震学の課題について説明できること。
  4. 南海トラフの地震の特徴と、想定について説明できること。
教科書
なし
参考書
小島津康男 『物理科学選書 地球内部物理学』 裳華房
B.メイスン著、松井義人・一国雅巳訳 『一般地球化学』 岩波書店
金森博雄 『岩波地球科学選書 地震の物理』岩波書店
T.レイ・T.C.ウォレス著 、柳谷俊訳 『地震学』 古今書院
石橋克彦 『南海トラフ巨大地震 -歴史・科学・社会-』 岩波書店
小葉田淳『日本鉱山史の研究』
近角聰信,木越邦彦,田沼静一『最新元素知識』
F.A. コットン, G. ウィルキンソン著, 中原勝儼訳『コットン・ウィルキンソン無機化学』
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
前期
1 ガイダンス、元素の発見と利用 1
2 太陽系を構成する元素と地球の構成 2
3 鉱山の開発と金属製錬 1
4 金銀の製錬・灰吹法 1
5 16 世紀における石見銀山・ポトシ銀山の増産 1
6 江戸時代の製錬技術と金座・銀座 1
7 江戸時代の貨幣制度と改鋳 1
8 別子銅山の開発と大坂銅吹屋・南蛮吹 1
9 古代製鉄・たたら製鉄 1
10 電池、発電機の開発 1
11 デービーによる融解電解と元素発見 1
12 アルミニウムの利用 1
13 元素の周期律と元素発見 1
14 新元素発見と拡張周期表 1
15 新元素発見と新元素の化学的性質 1
16 期末試験
17 試験返却、解説
後期 自己点検
1 地球内部構造の探求と地球内部を伝播する地震波 2
2 古文書の地震記録、日本書紀に現れる最古の南海トラフ巨大地震記録 4
3 南海トラフ巨大地震の歴史1 4
4 南海トラフ巨大地震の歴史2 4
5 過去の地震、歴史地震の探求1 3
6 過去の地震、歴史地震の探求2 3
7 地震学の歴史、断層地震説の発展 3
8 初動分布と断層運動 3
9 地震予知の歴史-今村と大森の関東地震論争 3
10 地震の規模の表記-マグニチュードの歴史 3
11 新たなマグニチュード表記-地震断層の規模、モーメントマグニチュード 3
12 東北地方太平洋沖地震は何が想定外であったか 3
13 アスペリティ理論と比較沈み込み学 3
14 震度について 3
15 巨大地震に関する新たな見解 3
16 学年末試験
17 試験返却、解説
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 元素発見の歴史的背景を総合的に説明できる。 元素発見の歴史の年代がわかる。 元素発見の歴史的背景を総合的に説明できない。 A・B・C
2 地球の構造がどの様に探求されてきたか理解できる。 地球の構造がわかる。 地球の構造の探求について理解すること。 A・B・C
3 地震学の発展の歴史と、現代の地震学の課題について説明できる。 地震学で同様な発見があったか年代別にわかる。 地震学の発展の歴史と、現代の地震学の課題について説明できない。 A・B・C
4 南海トラフの地震の特徴と、想定について説明できる。 南海トラフの地震の特徴がわかる。 南海トラフの地震の特徴と、想定について説明できない。 A・B・C
到達度評価
定期試験80%、課題等20%
履修上の注意
元素の性質から見た地球の構造、活動について理解を深めて欲しい。
本稿では地学の授業は無いが、元素の基礎知識については化学1で学んでいる。物理・化学・生物・地学の教科書に書かれた内容が、どの様な経緯・背景で発見され発展して来たのか、歴史的な観点で理解してほしい。
1年生で学んだ地理、中学校で学んだ理科の第二分野にも地学の基礎的な内容が含まれていますので、今一度見直してみるのも良いでしょう。
事前学習・自己学習・関連科目
元素の性質から見た地球の構造、活動について理解を深めて欲しい。
本稿では地学の授業は無いが、元素の基礎知識については化学1で学んでいる。物理・化学・生物・地学の教科書に書かれた内容が、どの様な経緯・背景で発見され発展して来たのか、歴史的な観点で理解してほしい。
1年生で学んだ地理、中学校で学んだ理科の第二分野にも地学の基礎的な内容が含まれていますので、今一度見直してみるのも良いでしょう。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース) D-1
(生産工学・環境材料工学コース) D-1
(生物応用化学) D-3
(電子工学) D-1