平成29年度 シラバス
授業科目
政治・経済
担当教員
芥川 祐征
開講期
通年
科目番号
101250
対象学年・学科・コース
4年 全学科
単位区分
選択必修
単位数
2単位
授業概要・授業方針
本授業は、受講者が政治学および経済学の基礎的な知識を修得したうえで、グローバルな観点から現代の日本にみられる政治的・経済的な諸課題についてとらえ、正当かつ妥当な根拠をもとに解決方策を考察していくための技能を修得することを目的とする。なお、授業はすべて講義形式で行い、講義内容についてはプリントアウトして配布する。
到達目標
  1. 政治学・経済学の基礎的な概念および理論について構造的に理解している。
  2. 国際的な視点から現代日本にみられる政治的・経済的な諸現象を理解している。
  3. 日本戦後史にみられる社会の変容過程と各時期の特質について理解している。
  4. 現代日本にみられる諸課題について理解し、解決方策を提示することができる。
教科書
第一学習社編集部編『最新政治・経済資料集(新版)』第一学習社、2017
参考書
政治経済教育研究会編『政治・経済用語集』山川出版社、2014
阿部齊『政治学入門』岩波書店、1996
石川真澄・山口二郎『戦後政治史(第三版)』岩波新書、2010
伊藤元重『入門経済学(第4版)』日本評論社、2015
野口悠紀雄『戦後日本経済史』新潮選書、2008
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
前期
1 政治学研究の現代的意義と課題 1
2 近代における民主的政治思想の発展 1
3 近代国家における法体系と統治機構 1
4 政治体制・政治思想の国際比較 1,2
5 国際法成立と国際社会の権利保障 1,2
6 国際連盟・国際連合と人類の福祉 1,2
7 国際政治における冷戦体制と平和共存 1,2
8 中間試験
9 国際平和の諸課題と日本の役割 2,3
10 戦後日本における憲法制定と課題 3
11 基本的人権の尊重と新しい人権の成立 3,4
12 日本の統治機構と議院内閣制の特質 3
13 司法権の独立と国民の司法参加 3
14 日本の選挙制度と政党政治の展開 3,4
15 地方分権化における自治と住民参加 3,4
16 期末試験
17 試験返却・復習
後期 自己点検
1 経済学研究の現代的意義と課題 1
2 経済活動の仕組みと経済体制の変容 1
3 経済主体の相互関係と市場の特質 1
4 経済指標にみられる物価・景気の動態 1,2
5 政府による財政政策と租税の意義 1,4
6 日銀による金融政策と貨幣の機能 1,4
7 国際経済における通貨制度と協力機関 2
8 中間試験
9 貿易の自由化進展と日本の役割 2,3
10 戦後日本における経済成長と課題 3
11 産業構造の高度化と中小企業の保護 3,4
12 農産物の輸入自由化と食料自給率 4
13 労働三権と労使関係・雇用環境の変化 3,4
14 人口減少社会の福祉と消費者保護 4
15 地球規模での環境保全と公害防止 2,4
16 期末試験
17 試験返却・復習
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 政治学・経済学の基礎的な概念を説明でき、理論体系のなかで位置づけることができる。 政治学・経済学の基礎的な理論について、意味内容とその特徴について理解している。 政治学・経済学の基礎的な概念・理論と意味内容について、対応させて理解していない。 A・B・C
2 現代日本の政治的・経済的な現象について、諸外国における特徴と比較することができる。 諸外国における政治的・経済的な現象がもつ特徴について、それぞれ理解している。 各国の環境・条件の相違を認識して、政治的・経済的な諸現象を理解していない。 A・B・C
3 戦後日本の社会における政治的・経済的な変容過程について、因果関係を理解している。 戦後日本の各時期にみられる政治的・経済的な特徴について、時系列を理解している。 戦後日本における政治的・経済的な諸現象について、時系列を理解していない。 A・B・C
4 現代日本にみられる政治的・経済的な諸課題について、解決方策を提示することができる。 現代日本にみられる政治的・経済的な諸課題について、その特徴と原因を理解している。 現代日本にみられる政治的・経済的な諸課題について、複眼的に理解していない。 A・B・C
到達度評価
試験100%
履修上の注意
必要に応じて設定された課題に関してグループ・ディスカッションを行うため、積極的に議論をする習慣をつけること。また、授業に関する内容を検索するために、スマートフォン・タブレット端末の持込は許可するが、授業目的外での使用や他学生に対する学習権の侵害行為は禁止する。なお、年度末に追加課題・追試験その他補習などは行わない。
事前学習・自己学習・関連科目
事前学習・自己学習:各単元で扱う内容について、当該授業日までに資料集に掲載してある図・表を確認しておくこと。
関連科目:地理、倫理、歴史1、歴史2
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース) D-1
(生産工学・環境材料工学コース) D-1
(生物応用化学) D-1
(電子工学) D-3