平成29年度 シラバス
授業科目
情報工学2
担当教員
栗原 義武
開講期
後期
科目番号
130512
対象学年・学科・コース
5年 電子制御工学科
単位区分
必修
学修単位
単位数
1単位
授業概要・授業方針
今までの情報や電子機器に関する学習をもとに、情報通信に関する知識(特にTCP/IP)の基礎から学習する。半期でネットワーク技術者が知るべきプロトコルやネットワーク機器について学習し、これらを用いたネットワークの設計や運用に必要な基礎的な知識を修得する。

スライドを中心とした講義の他、課題提出や演習を行いながら授業を進める。
到達目標
  1. OSI参照モデルについて基礎的に理解することができる。
  2. TCP/IP を利用したネットワークを構築することができる。
  3. ルータやファイアウォールなどのネットワーク機器について、LANでの役割を理解することができる。
教科書
竹下隆史:「マスタリング TCP/IP 入門編」(第5版)、オーム社
参考書
なし
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 コンピュータネットワークの基礎と OSI 参照モデル 1
2 レイヤ1 物理層 1
3 レイヤ2 データリンク層 1
4 レイヤ3 ネットワーク層と IP アドレス 1,2
5 レイヤ3 ルーティングとアドレッシング 1,2
6 演習;ルーティングとアドレッシング 1,2
7 レイヤ3 IPv6 1
8 後期中間試験
9 試験返却・解説・復習
10 レイヤ4 トランスポート層のプロトコル 3
11 レイヤ5、6、7 セッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層 3
12 ネットワークのセキュリティを守る技術;ファイアウォール 3
13 ネットワークのセキュリティを守る技術;暗号化技術と認証 3
14 演習;ネットワークの構成とファイアウォールの設計 2,3
15 今後のネットワーク技術の展望 3
16 学年末試験
17 試験返却・解説・復習
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 教科書等を見ずに,OSI参照モデルの各階層と実際に利用されているプロトコルとを対応させることができる. 教科書等を見ながら,OSI参照モデルの各階層と実際に利用されているプロトコルとを対応させることができる. OSI参照モデルの各階層と実際に利用されているプロトコルとを対応させることができない. A・B・C
2 教科書等を見なくても,TCP/IP を利用したネットワークを構築することができる。 教科書等を見ながら,TCP/IP を利用したネットワークを構築することができる。 TCP/IP を利用したネットワークを構築することができない. A・B・C
3 教科書等をみなくても、ルータやファイアウォールなどのネットワーク機器について、LANでの役割を理解することができる。 教科書等をみながら、ルータやファイアウォールなどのネットワーク機器について、LANでの役割を理解することができる。 ルータやファイアウォールなどのネットワーク機器についても、LANでの役割についても理解することができない。 A・B・C
到達度評価
この科目は学修単位科目であるので、(45時間ー講義時間)以上の自学自習を必要とする。したがって、科目担当教員が課した課題の内、{(45時間ー講義時間)×3/4}時間以上に相当する課題提出がないと単位を認めない。
定期試験で 70 %、課題や演習の 30 % で評価する。
履修上の注意
コンピュータを使った情報通信にかかわる内容ですので、コンピュータの基礎的な知識が前提となります。ネットワークの技術は、さまざまなところでコンピュータを利用するときに必要となります。そのときに必要となる基礎的な概念について学習します。講義の前後につながりが密接であるため、講義には十分な予習してから臨んでください。
事前学習・自己学習・関連科目
コンピュータを使った情報通信にかかわる内容ですので、コンピュータの基礎的な知識が前提となります。「情報処理」や「電子計算機」などの科目を中心に、コンピュータに関連した知識を事前に学習している必要があります。この科目はおもにLANに関わる内容であるため、WANに関わる内容の「情報通信ネットワーク」とは密接に関連しています。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学) B-1