平成29年度 シラバス
授業科目
計算機制御
担当教員
松木剛志
開講期
通年
科目番号
130510
対象学年・学科・コース
5年 電子制御工学科
単位区分

学修単位
単位数
2単位
授業概要・授業方針
前半は連続時間系に対して,状態空間表現から始まり,可制御性や可観測性といったシステムの構造理論,極配置や最適レギュレータといった制御系設計など,現代制御理論の基礎的な内容を講義する.また,後半は離散時間系も併せたシステムに対して,前半で学んだ知識を活用するために必要なZ変換やPad\`e近似などについて講義する.
到達目標
  1. 連続時間系において,システムを状態方程式で記述できる.
  2. 制御系を設計することができる.
  3. ディジタル制御系において,システムを状態方程式で記述できる.
教科書
江口,大屋:初めて学ぶ 現代制御の基礎;東京電機大学出版局
参考書
小郷,美多:システム制御理論入門;実教出版
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
前期
1 計算機制御とは 1
2 状態空間表現(1) 1
3 状態空間表現(2) 1
4 状態方程式の解法 1
5 固有値,固有ベクトル,対角化 1
6 対角化の応用(1) 1
7 対角化の応用(2) 1
8 前期中間試験
9 試験解説/MATLABによる演習
10 対称行列の対角化 1
11 可制御性と可観測性 1
12 双対性の定理と双対システム 1
13 可制御正準形式 1
14 可観測正準形式 1
15 極配置法による制御系設計 1,2
16 前期期末試験
17 試験解説/MATLABによる演習
後期 自己点検
1 オブザーバ設計 1,2
2 オブザーバを用いたレギュレータ設計 1,2
3 サーボシステムの設計(1) 1,2
4 サーボシステムの設計(2) 1,2
5 最適レギュレータ設計(1) 1,2
6 最適レギュレータ設計(2) 1,2
7 MATLABによる演習
8 後期中間試験
9 試験解説/ディジタル制御系の概要 3
10 Z変換と逆Z変換 3
11 差分方程式の解法 3
12 サンプラーとホールド回路 3
13 パルス伝達関数 3
14 離散時間系の状態方程式 1,3
15 離散時間系の応答と制御系設計 1,2,3
16 学年末試験
17 試験解説/MATLABによる演習
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 連続時間系において,原理を理解してシステムを状態方程式で記述できる. 連続時間系において,システムを状態方程式で記述できる. 連続時間系において,システムを状態方程式で記述できない. A・B・C
2 原理を理解して,制御系を設計することができる. 制御系を設計することができる. 制御系を設計することができない. A・B・C
3 ディジタル制御系において,原理を理解してシステムを状態方程式で記述できる. ディジタル制御系において,システムを状態方程式で記述できる. ディジタル制御系において,システムを状態方程式で記述できない. A・B・C
到達度評価
定期試験100%で評価する.
履修上の注意
この科目は学修単位科目であるので,(90 時間-講義時間)以上の自学自習を必要とする.したがって,科目担当教員が課した課題の内,{(90 時間-講義時間)×3/4}時間以上に相当する課題提出がないと単位を認めない.
事前学習・自己学習・関連科目
【事前学習】数学A・B,応用数学B,制御工学1・2
【自己学習】微分積分学,線形代数,関数解析学,複素関数論
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学) B-1