平成29年度 シラバス
授業科目
半導体工学
担当教員
和田 直樹
開講期
後期
科目番号
130505
対象学年・学科・コース
5年 電子制御工学科
単位区分
選択必修・同時開講
単位数
1単位
授業概要・授業方針
 現在、集積回路(IC)は欠かすことのできない電子産業の中心的な存在である。本授業では、ICに関する概論的知識から始まり、素子構造と特性、製造プロセス、設計方法の基本的概念について解説する。
 教科書に沿って進め、重要点を板書して解説する。数値例題を解いて、現実的な大きさや形として理解できるようにする
到達目標
  1. 半導体工業の歴史と集積回路の種類を説明できる
  2. pn接合とMOS構造の基本特性を説明できる。
  3. ICの基本的な製造プロセス技術を説明できる。
  4. IC内の基本的な回路素子の構造と設計方法を説明できる。
教科書
新版 集積回路工学(l)   永田 穣、柳井久義 共著 (コロナ社)
参考書
なし
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 半導体工業の歴史と集積回路 1
2 集積回路の種類とモノリシック集積回路のあらまし 1
3 p n接合とMOS構造(1) 2
4 p n接合とMOS構造(2) 2
5 p n接合とMOS構造(3) 2
6 シリコン単結晶とウェーハ、フォトレジスト加工 3
7 酸化と酸化膜の性質 3
8 後期中間試験
9 試験返却、熱拡散 3
10 熱拡散とイオン打込み 3
11 エピタキシャル成長とCVD技術、蒸着および配線の形成 3
12 半導体モノリシックl Cの構成素子(1) 4
13 半導体モノリシックl Cの構成素子(2) 4
14 半導体モノリシックl Cの構成素子(3) 4
15 半導体モノリシックICのパターン設計 4
16 学年末試験
17 試験返却 3,4
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 半導体工業の歴史と集積回路の種類を理解して、集積回路技術の必然性を説明できる。 半導体工業の歴史と集積回路の種類を説明できる。 半導体工業の歴史と集積回路の種類を説明できない。 A・B・C
2 エネルギーバンド図を用いて、pn接合とMOS構造の基本特性を説明できる。 pn接合とMOS構造の基本特性を説明できる。 pn接合とMOS構造の基本特性を説明できない。 A・B・C
3 ICの製造プロセス技術、特に不純物拡散とエピタキシャル成長、SiO2と金属成膜技術について例を挙げて説明できる。 ICの基本的な製造プロセス技術を説明できる。 ICの基本的な製造プロセス技術を説明できない。 A・B・C
4 IC内の回路素子の構造と設計方法をMOSトランジスタ、バイポーラトランジスタ、抵抗、コンデンサ、インダクタに分けて例を挙げて説明できる IC内の基本的な回路素子の構造と設計方法を説明できる。 IC内の基本的な回路素子の構造と設計方法を説明できない。 A・B・C
到達度評価
定期試験を80%、提出物を20%で評価する。
履修上の注意
今まで授業で学んできた電子回路、論理回路、学生実験などで出てきた集積回路(IC)が、どのようにして作られているかを知ることにより、さらにこの分野に興味を持つことを期待する。
事前学習・自己学習・関連科目
電子工学、電子材料の応用科目であるので、これらの科目を復習しながら受講することにより、効果的な学習につながる。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学) B-1