平成29年度 シラバス
授業科目
電気回路4
担当教員
岡田 久夫
開講期
後期
科目番号
130408
対象学年・学科・コース
4年 電子制御工学科
単位区分
選択必修
学修単位
単位数
1単位
授業概要・授業方針
この授業では、分布定数回路の基礎について学んだ電気回路3の内容を発展させ、高周波回路における透過・反射の波動現象とインピーダンス整合について学ぶ。また、三相交流の基本概念および三相回路の電圧・電流の関係や電力について学び、電子制御実験等で用いる三相交流についての理解を深める。
到達目標
  1. 分布定数回路において、与えられた様々な負荷条件における進行波の透過、反射現象を説明できる
  2. 分布定数回路の各種負荷条件におけるインピーダンスを計算できる
  3. 三相交流における電流・電圧(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる
  4. 電源および負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができ、対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる
教科書
尾崎弘、 大学課程電気回路(2)第3版(オーム社)
参考書
安達三郎、 電波工学(森北出版)
大下真二郎、 電気回路演習(下)(共立出版)
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 分布定数回路・線路における伝搬(電信)方程式 1
2 伝搬定数、位相速度、特性インピーダンス 1
3 さまざまな境界条件における解 1
4 進行波と反射波 1
5 定在波および定在波比 1
6 インピーダンス整合 2
7 無損失線路の固有振動と振動姿態(モード) 2
8 中間試験
9 多相交流の基礎(瞬時式表示) 3
10 三相交流の表示法(複素表示、フェーザ表示) 3
11 三相回路の接続法と回路上の電圧・電流の定義 3
12 Y―Y結線における電圧・電流の関係 4
13 Δ−Δ結線における電圧・電流の関係 4
14 Y―Δ結線における電圧・電流の関係、三相インピーダンスのΔ―Y換算 4
15 三相電力(皮相電力、有効電力および無効電力) 3,4
16 期末試験
17 試験返却、復習
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 分布定数回路において、与えられた様々な負荷条件における進行波の透過、反射現象を説明できる 分布定数回路において、与えられた簡単な負荷条件における進行波の透過、反射現象を説明できる 分布定数回路において、与えられた負荷条件における進行波の透過、反射現象を説明できない A・B・C
2 分布定数回路の各種負荷条件におけるインピーダンスを計算できる 分布定数回路の簡単な負荷条件におけるインピーダンスを計算できる 分布定数回路の簡単な負荷条件におけるインピーダンスを計算できない A・B・C
3 三相交流における電流・電圧(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる 三相交流における電圧(相電圧、線間電圧)を説明できる 三相交流における電圧(相電圧、線間電圧)を説明できない A・B・C
4 電源および負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができ、対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる 負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができ、対称三相回路の電圧・電流が計算できる 負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができない。対称三相回路の電圧・電流が計算できない A・B・C
到達度評価
定期試験100%で評価する。
履修上の注意
この科目は学修単位科目であるので、(45時間−講義時間)以上の自学自習を必要 とする。したがって、科目担当教員が課した課題の内、{(45時間−講義時間)×3 /4} 時間以上に相当する課題提出がないと単位を認めないので注意すること。
事前学習・自己学習・関連科目
分布定数回路においては、波動現象についての基礎的理解が不可欠である。これについては、配布プリントなどを用いて補うので、よく参照の上 理解すること。本科目の理解には、数学A・B、応用数学B、電気回路1、電気回路2、電気磁気学の知識を必要とする。各自の学習進度に合わせて、予習復習に取り組むこと。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学) B-1