平成29年度 シラバス
授業科目
電気回路3
担当教員
岡田 久夫
開講期
前期
科目番号
130407
対象学年・学科・コース
4年 電子制御工学科
単位区分
選択必修
学修単位
単位数
1単位
授業概要・授業方針
この授業では、電気回路における過渡現象と波動・分布定数回路について学習する。過渡現象に関しては、定常状態から別の定常状態へ移り変わるときの、電圧電流の時間変化に着目する。また分布定数回路に関しては、回路・線路における波動について学び、高周波回路の基本概念について学習する。
到達目標
  1. RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる
  2. RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる
  3. 分布定数回路の等価回路が描け、電圧・電流に関する回路方程式を記述できる
教科書
尾崎弘、 大学課程電気回路(2)第3版(オーム社)
参考書
大下真二郎、 電気回路演習(下)(共立出版)
安達三郎、 電波工学(森北出版)
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 過渡現象とはどういうものか 1
2 微分方程式の解法 1
3 RC回路の過渡現象(直流電圧印加) 1
4 RC回路の過渡現象(交流電圧印加) 1
5 RL回路の過渡現象(直流電圧印加) 1
6 RL回路の過渡現象(交流電圧印加) 1
7 演習 1
8 中間試験
9 RLC回路の過渡現象 2
10 複雑な回路の過渡現象 1,2
11 ラプラス変換を用いた解法 1,2
12 波動についての基礎(1) 3
13 波動についての基礎(2) 3
14 分布定数回路の基本概念と波動方程式の導出 3
15 波動方程式とその一般解すなわち線路の基本方程式の導出 3
16 期末試験
17 試験返却、復習
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる RL直列回路の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる RL直列回路の単エネルギー回路の直流応答を計算できない A・B・C
2 RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる RLC直列回路の複エネルギー回路の直流応答を計算できる RLC直列回路の複エネルギー回路の直流応答を計算できない A・B・C
3 分布定数回路の等価回路が描け、電圧・電流に関する回路方程式を解くことができる 分布定数回路の等価回路が描け、電圧・電流に関する回路方程式を記述することができる 分布定数回路の等価回路が描けない A・B・C
到達度評価
定期試験100%で評価する。 
履修上の注意
この科目は学修単位科目であるので、(45時間ー講義時間)以上の自学自習を必要とする。したがって、科目担当教員が課した課題の内、{(45時間ー講義時間)X 3/4}時間以上に相当する課題提出がないと単位を認めないので注意すること。
事前学習・自己学習・関連科目
3年生で学習した回路は定常状態でのふるまいである。まずは、定常状態におけるに電圧・電流・インピーダンスの計算について、しっかりと復習をしておくことを勧める。この科目で学ぶ過渡現象(時間とともに電圧・電流値が変化する現象)では、現象を微分方程式によって記述する。その解法や制御工学で学ぶラプラス変換の基礎知識が必要となるため、他教科(数学、制御工学1)とのリンクを念頭に学習することを勧める。ここで学んだ分布定数回路の基礎知識は、電気回路4につながっている。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学) B-1