平成29年度 シラバス
授業科目
醗酵工学
担当教員
早瀬 伸樹
開講期
後期
科目番号
140536
対象学年・学科・コース
5年 生物応用化学科
(生物工学コース)
単位区分
選択必修
単位数
1単位
授業概要・授業方針
微生物は、伝統的醗酵食品や医薬品製造また廃水処理等で活用されている。本講義では、まず微生物の分離・培養方法を学習し、さらにその実用化事例を学び、微生物工業に関する基本的理解を深める。
到達目標
  1. 微生物の増殖及び培養方法の概要を説明できること。
  2. 突然変異法を用いた微生物育種法を説明できること。
  3. 微生物を用いた醸造、発酵食品、アミノ酸の生産について概要を説明できること。
  4. 微生物を利用する廃水処理の概要を説明できること。
教科書
応用微生物学  村尾澤夫、荒井基夫 編  (培風館)
参考書
微生物工学  百瀬春生 編  (丸善)
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 微生物の生育と環境条件 1
2 微生物の増殖 1
3 増殖の速度論的解析 1
4 生物反応の物質収支 1
5 微生物の培養技術(1) 1
6 微生物の培養技術(2) 1
7 微生物の栄養 1
8 中間試験
9 有用微生物の分離 2
10 突然変異による微生物の改良 2
11 醗酵・醸造食品(アルコール飲料) 3
12 醗酵・醸造食品(醗酵食品) 3
13 アルコール醗酵 3
14 アミノ酸醗酵 3
15 微生物を利用した環境浄化 4
16 期末試験
17 答案返却、確認及び授業のまとめ
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 微生物の増殖測定方法や培養方法(回分培養・連続培養・流加培養)を明確に理解し、連続培養における物質収支式の立て方を説明できる。 微生物の増殖測定方法や培養方法(回分培養・連続培養・流加培養)を理解し、連続培養における物質収支を求めることができる。 連続培養における物質収支を求めることができない。 A・B・C
2 突然変異法の種類、突然変異株の選択方法を例を挙げて説明できる。 突然変異法の種類、突然変異株の選択方法の概要を説明できる。 突然変異法の種類、突然変異株の選択方法の概要が説明できない。 A・B・C
3 微生物を利用した醸造、発酵食品、アミノ酸の生産方法の原理を理解し、例を挙げて説明できる。
微生物を利用した醸造、発酵食品、アミノ酸の生産方法の概要を説明できる。 微生物を利用した醸造、発酵食品、アミノ酸の生産方法の概要を説明できない。 A・B・C
4 微生物を用いた水処理方法の原理を正確に理解し、具体例を示して説明できる。 微生物を用いた水処理方法の概要を説明できる。 微生物を用いた水処理方法の概要を説明できない。 A・B・C
到達度評価
評価は定期試験の結果を90%、提出物を10%として評価する。
履修上の注意
微生物は、食品産業、医療関係、環境浄化等の分野において盛んに利用され、我々人類の生活に欠かせないものとなっている。この微生物の利用方法について基礎から応用について平易に解説するのでよく理解してほしい。
事前学習・自己学習・関連科目
より理解を助けるために、微生物学、微生物工学、生物化学の基礎を修得しておくこと。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学) B-4
(電子工学)