平成29年度 シラバス
授業科目
細胞遺伝子工学
担当教員
宮部 真司
開講期
後期
科目番号
140535
対象学年・学科・コース
5年 生物応用化学科
(生物工学コース)
単位区分
選択必修
単位数
1単位
授業概要・授業方針
遺伝子を人為的に操作する遺伝子工学技術は、既に実用化の段階に入っている。本講義では、まず遺伝子工学技術の大筋を理解し、更に遺伝子工学技術を利用したバイオテクノロジーの成果について学習する。
到達目標
  1. 核酸分子の化学構造を理解し、遺伝情報の流れを説明できること。
  2. 遺伝子工学で用いられる酵素の概要を説明できること。
  3. 組換えプラスミドの作成の概要を説明できること。
  4. ハイブリダイゼーション法、抗体法等を用いた組換え体の検出方法を説明できること。
  5. DNAの塩基配列決定法(サンガー法)の原理を説明できること。
  6. PCR法の原理を説明できること。
教科書
分子生物学 柳田充弘 他著 (東京化学同人)
参考書
ワトソン・組換えDNAの分子生物学 第2版 (丸善)
遺伝子工学概論  魚住武司 著  (コロナ社)
新生物化学実験のてびき3  下西康嗣 他編  (化学同人)
バイオテクノロジーのための基礎分子生物学 大嶋泰治 他編著 (化学同人)
細胞の分子生物学 THE CELL 第5版
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 遺伝学の発達 1
2 DNAと遺伝子暗号 1
3 形質転換と宿主ベクター系 2,3
4 プラスミドベクター 2,3
5 ファージベクター 2,3
6 コスミドベクター、ファージミド 2,3
7 遺伝子の分離と精製 2,3
8 中間試験
9 DNA分子の切断と結合 2,3
10 形質転換方法 2,3
11 特定遺伝子の検出 4
12 遺伝子の構造解析 5
13 試験管内遺伝子増幅(PCR) 6
14 細胞遺伝子工学
15 産業界における遺伝子工学の利用
16 期末試験
17 答案返却、確認及び授業のまとめ
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 核酸の分子構造が遺伝物質として最適な構造であることをについて理解し、遺伝情報の流れを正確に説明すできる。 核酸分子の化学構造を理解し、遺伝情報の流れの概要を説明できる。 核酸分子の化学構造を理解し、遺伝情報の流れの概要を説明できない。 A・B・C
2 遺伝子工学で用いられる酵素について、具体例を挙げ説明できる。。 遺伝子工学で用いられる酵素の概要を説明できる。 遺伝子工学で用いられる酵素の概要を説明できない。 A・B・C
3 組換えプラスミドの作成について、正確に具体的に説明できる。 組換えプラスミドの作成の概要を説明できる。 組換えプラスミドの作成の概要を説明できない。 A・B・C
4 ハイブリダイゼーション法、抗体法等を用いた組換え体の検出方法を理解し、それらの方法の具体的な適用方法を説明できる。 ハイブリダイゼーション法、抗体法等を用いた組換え体の検出方法を説明できる。 ハイブリダイゼーション法、抗体法等を用いた組換え体の検出方法を説明できない。 A・B・C
5 DNAの塩基配列決定法(サンガー法)の原理を理解し、シークエンサーへの応用についても説明できる。 DNAの塩基配列決定法(サンガー法)の原理を説明できる。 DNAの塩基配列決定法(サンガー法)の原理を説明できない。 A・B・C
6 PCR法の原理をを理解し、その応用例について説明できる。 PCR法の原理を説明できる。 PCR法の原理を説明できない。 A・B・C
到達度評価
定期試験の結果を90%、レポートを10%として評価する。
履修上の注意
本講義で学ぶ内容は、遺伝子工学技術の重要な基礎知識である。日進月歩の遺伝子工学技術に対応するには、これらの知識が必要である。
事前学習・自己学習・関連科目
理解を確実なものとするために、生物化学1,2,3、分子生物学1等の分子生物学の基礎知識を習得しておくことが重要である。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学) B-4
(電子工学)