平成29年度 シラバス
授業科目
卒業研究
担当教員
生物応用化学科全教員
開講期
通年
科目番号
140510
対象学年・学科・コース
5年 生物応用化学科
単位区分
必修
単位数
12単位
授業概要・授業方針
専門知識と実験技術を問題解決に利用できる能力を修得し、さらに計画的に問題解決を遂行する能力を身につけることを目的として、個別のテーマを持って研究を実施する。また、論文作成や発表会を通して、基本的なプレゼンテーション能力を会得する。
到達目標
  1. 研究テーマの目的を、社会的背景や既往の研究と関連付けて理解できること。
  2. 研究目的に沿って実験を遂行し、その結果を観察・記録し、実験ノートに整理できること。
  3. 得られた実験データから導かれる解釈を正しく理解できること。
  4. 実験成果を取りまとめ、論理的に文章で記述できること。
  5. 実験成果を口頭で発表し、討論において的確に受け答えができること。
教科書
各指導教員に委ねる。
参考書
各指導教員に委ねる。
授業要目
 学生各自が研究テーマを持ち、各教員の指導の下に研究を行う。主なテーマは次の通りである。

 乳酸菌などの抗腫瘍性に関する研究、油脂分解菌に関する研究、全固体型イオン電極に関する研究、
 ガスセンサの開発、機能性色素の合成、機能性食品の開発、ナノファイバーの開発、
 リポソーム膜の可溶化、新規機能性セラミックスの開発、環境汚染物質の微生物分解、
 界面活性剤を用いたタンパク質の分離、溶媒抽出法による着色排水の処理、
 高分子と界面活性剤の相互作用、光機能性分子の合成と応用、生分解性高分子の合成と実用化、
 逆ミセルを用いたタンパク質の抽出分離、薬剤放散デバイスの開発、環境応答性高分子溶液の機構解明とその応用、
 銀杏、紅要黐の葉からのゲノム及び葉緑体DNAに関する研究、脂肪分解菌ゲノムDNAを利用した菌数の定量 等。

前期末に中間発表会を行い、学年末に卒業研究論文を提出して卒業研究発表会を実施する。
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 研究テーマの目的を、社会的背景や既往の研究と関連付けて理解できる。 研究テーマの目的を、社会的背景と関連付けて理解できる。 研究テーマの目的を、社会的背景と関連付けて理解できない。 A・B・C
2 研究目的に沿って実験を遂行し、その結果を観察・記録し、研究ノートに自らの考察などを含めて整理できる。 研究目的に沿って実験を遂行し、その結果を観察・記録し、研究ノートに整理できる。 実験結果の観察・記録を研究ノートに整理できない。 A・B・C
3 得られた実験データから導かれる解釈を正しく理解し、論理的に説明できる。 得られた実験データから導かれる解釈を正しく理解できる。 得られた実験データから導かれる解釈を正しく理解できない。 A・B・C
4 実験成果を取りまとめ、図表などを用いて研究内容を論理的に文章で記述できる。 実験成果を取りまとめ、図表などを用いて研究内容を文章で記述できる。 実験成果を取りまとめられず、図表などを用いて研究内容を文章で記述できない。 A・B・C
5 実験成果を口頭で発表し、討論において的確に受け答えができる。 実験成果を口頭で発表し、討論において受け答えができる。 実験成果を口頭で発表できない。
討論において受け答えができない。
A・B・C
到達度評価
毎日記述している実験ノートに基づく実験遂行能力(50%)、中間発表会及び卒業研究発表会(30%)、卒業研究論文(20%)の項目について評価を行う。実験遂行能力の評価項目は、内容の理解度(30%)、実験技術(30%)、問題解決能力(20%)、取り組み姿勢(20%)発表会の評価項目は、目的の理解度(30%)、プレゼンテーション能力(20%)、専門知識の理解度(30%)、論理的な意思伝達能力(20%)卒業研究論文の評価項目は、目的の理解度(30%)、内容の理解度(40%)、文章表現力(30%)
履修上の注意
4年生までに行なってきた学生実験と異なり、卒業研究はこれまで誰も行なっていない研究である。実験結果によってはこれまでの常識をくつがえすような新たな発見となるかもしれない。学生一人一人が新しい分野における開拓者であるとの気概を持って研究に積極的に取り組んでほしい。また、研究テーマに関連する基礎的事項を身につけるために論文や成書などを読みこなす能力、ならびに卒業研究論文作成や学科内の発表会を通したプレゼンテーション能力の会得も心がけてほしい。
事前学習・自己学習・関連科目
卒業研究は5年間の総まとめとなる科目であり、これまでに学んできた講義・実験の知識・技術を駆使して進めてもらいたい。卒業研究の目的や内容を理解するためには、自ら積極的に学ぶ姿勢が重要であり、高度な内容であるからこそ受け身にならずにしっかり自己学習をしてほしい。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学) B-4、C-1、D-1、D-3
(電子工学)