平成29年度 シラバス
授業科目
生物工学実験2
担当教員
早瀬 伸樹・堤 主計
開講期
後期
科目番号
140434
対象学年・学科・コース
4年 生物応用化学科
(生物工学コース)
単位区分
必修
単位数
2単位
授業概要・授業方針
生物工学実験1に続いて微生物学及び生物化学の更に進んだ実験を行い、生物工学の基礎により習熟する。
到達目標
  1. 酵素反応速度や微生物増殖速度の測定ができること
  2. DNAの抽出、電気泳動等のDNA実験の基本的な操作ができること
  3. 実験データを記録・整理して図にプロットし、理論に基づいてデータを解析し、目的とする物理量を求められること
教科書
生物工学実験2テキスト 新居浜高専・生物応用化学科
ビギナーのための微生物実験ラボガイド  堀越弘毅他 著  (講談社サイエンティフィク)
参考書
バイオ実験イラストレイテッド 分子生物学実験の基礎  中山広樹、西方敬人 著  (秀潤社)
生化学実験講座  日本生化学会 編  (東京化学同人) など
授業要目
 第1週 実験解説
第2週〜第13週
1. アルコール発酵1: 培地の作製と植菌
2. アルコール発酵2: 蒸留、滴定、アルコールの定量
3. タンパク分解酵素活性の測定
4. 酵素反応速度論
5. 酵素の活性化
6. 酵素の阻害
7. 油脂の腐敗度測定
8. 食品中のスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)活性測定
9. 大腸菌のO-Fテスト
10. 大腸菌の増殖曲線の作成
11. 大腸菌からの染色体DNAの抽出
12. DNAの検出及び純度検定

第14週 実験総括及び実験器具整理
第15週 実験に関する演習
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 酵素反応速度や微生物増殖速度の測定ができ、各操作の意味を説明できる。 酵素反応速度や微生物増殖速度の測定ができる。 酵素反応速度や微生物増殖速度の測定ができない。 A・B・C
2 DNAの抽出、電気泳動等のDNA実験の基本的な操作ができ、各操作の意味を説明できる。 DNAの抽出、電気泳動等のDNA実験の基本的な操作ができる。 DNAの抽出、電気泳動等のDNA実験の基本的な操作ができない。 A・B・C
3 実験データを記録・整理して図にプロットし、理論に基づいてデータを解析し、目的とする物理量を求められる。求めた物理量について自分の言葉で説明できる。 実験データを記録・整理して図にプロットし、理論に基づいてデータを解析し、目的とする物理量を求められる。 実験データを記録・整理した図のプロットから、理論に基づいてデータを解析できない。 A・B・C
到達度評価
技能習熟度を含む実験結果(40%)、口頭試問等を含むレポート(50%)、受講態度(10%)の項目について評価を行う。
履修上の注意
本実験は、講義より先に実験で学習する内容もあるので、実験前にテキストを熟読し実験操作の目的を理解して実験を行うことが重要である。各自、白衣の使用・実験後の手洗い等、注意事項をよく守り、細心の注意を持って実験に臨むこと。
事前学習・自己学習・関連科目
本実験は、基礎生物学1、2、微生物学、生物化学1、生物物理化学1 の基礎知識が必要である。分析機器を使用した実験もあるため原理などを調べるなどの事前学習が必要となる。実験レポートの考察課題には、必要な知識を図書館の参考書等で調べて、よく理解してから取り組んでほしい。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学) B-5
(電子工学)