平成29年度 シラバス
授業科目
生物工学実験1
担当教員
早瀬 伸樹・堤 主計
開講期
前期
科目番号
140433
対象学年・学科・コース
4年 生物応用化学科
(生物工学コース)
単位区分
必修
単位数
2単位
授業概要・授業方針
生物工学の基礎的実験を行い、微生物の取り扱いや生物化学的物質取り扱いの基本技術を修得する。
到達目標
  1. 培地の調製、微生物の植菌、顕微鏡による微生物観察などの微生物の取り扱いができること
  2. 生化学物質や微生物の検出・定量や分離・精製ができること
  3. 実験データを記録・整理して図にプロットし、理論に基づいてデータを解析し、目的とする物理量を求められること
教科書
生物工学実験1テキスト  新居浜高専・生物応用化学科 編集
ビギナーのための微生物実験ラボガイド  堀越弘毅 他著  (講談社サイエンティフィク)
参考書
バイオ実験イラストレイテッド 分子生物学実験の基礎  中山広樹、西方敬人 著  (秀潤社)
生化学実験講座  日本生化学会 編  (東京化学同人) など
授業要目
 第1週 実験を始めるにあたって:微生物・生体物質取り扱いの注意点
第2週 実験解説及び演習
第3週〜第14週

1. 微生物の大きさ・染色・検出
2. 染色体の観察・計測
3. タンパク質の定量
4. ビタミンCの定量
5. 緩衝液の作成
6. 吸光係数測定
7. ゲルろ過によるタンパク質の脱塩
8. 透析膜とドンナン膜平衡
9. 油脂分解菌分離培地の作製と試料塗布
10. 油脂分解菌の検出・分離
11. 卵白からのリゾチーム蛋白の精製
12. 卵黄からの中性脂質の分離精製・分析

第15週 実験総括及び実験器具整理
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 培地の調製、微生物の植菌、顕微鏡による微生物観察などの微生物の取り扱いがその意味を理解した上でできる。 培地の調製、微生物の植菌、顕微鏡による微生物観察などの微生物の取り扱いができる。 培地の調製、微生物の植菌、顕微鏡による微生物観察などの微生物の取り扱いができない。 A・B・C
2 生化学物質や微生物の検出・定量や分離・精製ができ、各操作の意味を説明できる。 生化学物質や微生物の検出・定量や分離・精製ができる。 生化学物質や微生物の検出・定量や分離・精製ができない。 A・B・C
3 実験データを記録・整理して図にプロットし、理論に基づいてデータを解析し、目的とする物理量を求められる。求めた物理量について自分の言葉で説明できる。 実験データを記録・整理して図にプロットし、理論に基づいてデータを解析し、目的とする物理量を求められる。 実験データを記録・整理した図のプロットから、理論に基づいてデータを解析できない。 A・B・C
到達度評価
技能習熟度を含む実験結果(40%)、口頭試問等を含むレポート(50%)、受講態度(10%)の項目について評価を行う。
履修上の注意
各自、白衣の使用・実験後の手洗い等、注意事項をよく守り、細心の注意を持って実験に臨むこと。
事前学習・自己学習・関連科目
本実験の内容は生物工学の基礎となる事項ばかりであり、基礎生物学1、2、微生物学、生物化学1 の基礎知識が必要である。分析機器を使用した実験もあるため原理などを調べるなどの事前学習が必要となる。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学) B-5
(電子工学)