平成29年度 シラバス
授業科目
応用化学実験2
担当教員
衣笠 巧・西井 靖博
開講期
通年
科目番号
140424
対象学年・学科・コース
4年 生物応用化学科
(応用化学コース)
単位区分
必修
単位数
2単位
授業概要・授業方針
化学工学系の実験を行う。各単位操作の原理を理解し、工業装置の操作・運転方法を体得するとともに、実験データの整理法に習熟することを目的とする。
到達目標
  1. 流動、伝熱、物質移動、粉体操作などの実験を通して、化学工学実験の基本操作を身につけ、各現象をイメージできること。
  2. 実験データを記録・整理して図にプロットし、理論に基づいてデータを解析し、目的とする物理量を求められること。
教科書
応用化学実験2テキスト  新居浜高専・生物応用化学科 編集
化学工学実験  東畑平一郎 他著  (産業図書)
参考書
解説化学工学改訂版  竹内雍 他著  (培風館) など
授業要目
 第1週:ガイダンス
第2週〜第14週:
1.管内の圧損失 :圧損失、摩擦係数とReynolds数の関係を調べ、摩擦損失の理論を理解する。
2.二重管型熱交換器 :二重管熱交換器を用いて総括伝熱係数を測定し、流体の伝熱現象について理解する。
3.濡壁塔による水の蒸発 :水の蒸発操作においてReynolds数とガス境膜物質移動係数の関係を測定する。
4.熱風による固体の乾燥速度 :含水固体材料の熱風乾燥を通した乾燥現象の理解
5.粒度分布 :粉粒体の粒度分布をアンドレアゼンピペット法により測定し、沈降の理論を理解する。
6.定圧濾過 :スラリーの濾過実験を行い、濾過係数を決定して濾過方程式を検討する。
7.液滴の生成 :次元解析法によって、単一液滴の生成に与える物理的因子の影響を調べる。
第15週:実験の総括
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 流動、伝熱、物質移動、粉体操作などの実験を通して、化学工学実験の基本操作に習熟し、各現象を説明できる。 流動、伝熱、物質移動、粉体操作などの実験を通して、化学工学実験の基本操作が身につき、各現象をイメージできる。 流動、伝熱、物質移動、粉体操作などの化学工学実験の基本操作が身につかず、各現象をイメージできない。 A・B・C
2 実験データを記録・整理して図にプロットし、理論に基づいてデータを解析し、目的とする物理量を求められる。求めた物理量について自分の言葉で説明できる。 実験データを記録・整理して図にプロットし、理論に基づいてデータを解析し、目的とする物理量を求められる。 実験データを記録・整理した図のプロットから、理論に基づいてデータを解析できない。 A・B・C
到達度評価
技能習熟度を含む実験結果(40%)、口頭試問等を含むレポート(50%)、受講態度(10%)の項目について評価を行う。
履修上の注意
化学工学独自の装置、操作が含まれるので、実験の意味を理解しながら細心の注意をはらって行うこと。レポートは物性値や単位に注意してデータ整理し、求められた物理量の意味を把握するように努めてほしい。特に考察は教科書・参考書などの記述を理解し、口頭試問において自分の言葉で説明できるようにしておいてほしい。
事前学習・自己学習・関連科目
実験開始までに予習として、当日の実験内容、目的を理解し、操作手順など把握しておくこと。本実験の内容は4年の化学工学1および5年の化学工学2,3とつながっている。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学) B-5
(電子工学)