平成29年度 シラバス
授業科目
線形システム理論
担当教員
松木剛志
開講期
後期
科目番号
620101
対象学年・学科・コース
1・2年 電子工学専攻
単位区分
選択必修
単位数
2単位
授業概要・授業方針
現代制御理論について講義する.ベクトルやノルムなどの数学の知識を復習しながら,古典制御と現代制御の違いを押さえつつ,状態空間における動的システムの表現方法や性質を学ぶ.
到達目標
  1. 動的システムの状態空間における議論ができる.
  2. 制御系の問題を解くことができる.
教科書
なし
参考書
小郷寛,美多勉 「システム制御理論入門」 (実教)
大住晃 「線形システム制御理論」 (森北)
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 状態空間表現 1
2 状態方程式の導出と解法 1
3 可制御性と可観測性 1
4 モード展開 1
5 ベクトル空間の再考 1
6 固有値・固有ベクトルの再考 1
7 Jordan形式と対角正準系 1
8 Kalmanの正準構造定理 1
9 二次形式と正定性の判別 1
10 ノルム空間と位相空間 1
11 Lyapunovの安定定理 1
12 極配置による制御系設計 2
13 種々の最適制御問題 2
14 最適性の原理とDP法 2
15 ハミルトニアンとMP法 2
16 期末試験
17 試験解説
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 動的システムを状態方程式で表現し,可制御性や可観測性,安定性について原理を理解した上で議論ができる. 動的システムを状態方程式で表現し,可制御性や可観測性,安定性について議論ができる. 動的システムを状態方程式で表現できず,可制御性や可観測性,安定性についても議論ができない. A・B・C
2 極配置や最適レギュレータの原理を理解して制御系設計ができる. 極配置による制御系設計や最適レギュレータの設計ができる. 極配置による制御系設計や最適レギュレータの設計ができない. A・B・C
到達度評価
定期試験100%で評価する.授業の欠席回数が1/4を超えた場合は,原則として単位を認定しない.
履修上の注意
事前学習・自己学習・関連科目
【事前学習】本科目の理解には,微分積分や行列,写像といった数学の基礎的な素養を必要とする.
【関連科目】計算機言語処理,信号処理,パワーエレクトロニクス,電気回路特論などの応用面
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学) A-2