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【3/5〜3/7】第11回種子島ロケットコンテストに本校チームが出場しました。

 3月5日(木)から7日(土)にかけて、宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センターにて標記大会が開催され、電気情報工学科5年の越智文太さんと玉井良和さんの卒業研究を通じて製作された衛星機能モデル(CanSat:カンサット)が「ペイロード部門」に出場しました。

 「ペイロード部門」は、CanSatの性能を競うもので、大会実行委員会が用意する気球にCanSatを搭載し、高度50m前後まで上昇させ、空中でCanSatを放出します。その後、CanSatが自律制御により飛行または走行して、あらかじめ指定した目標ポイントの近くに到着できるかを競います。また、CanSatが自律制御を行った証拠となる「制御履歴データ」の提出が求められます。

 本校から出場したCanSatは着陸後に走行するタイプで、GPS受信機により座標を取得し目的地を目指します。今回は、走行するタイプのCanSatによく見られる2輪型の機体(機体名:文(ぶん)サット改)と、球状の外形を持つ独特の構造をした機体(機体名:タマサット)の2機でエントリーしました。文サット改は、気球からの軟着陸には成功したものの、上空で何らかの原因により電源が切れてしまい、走行には至りませんでした。タマサットも軟着陸には成功し、予定どおり動作を開始しましたが、芝生の凹凸(おうとつ)の中でうまく走行できず、結果として目的地には到達しませんでした。

 2機とも所期の目的には至りませんでしたが、タマサットはその独特の形状や動作原理が注目を浴び、また着陸後に動作を開始したことが評価され、「ユニーク賞(中菱エンジニアリング賞)」を受賞しました。

機体審査を受ける文サット改と越智さん(中央)
後方に並ぶのはタマサットと玉井さん(左)
パラシュートを切り離し、動作を開始したタマサット
表彰式・技術者との交流会にて
(副賞はH2Bロケットの模型)
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