平成29年度 シラバス
授業科目
生物化学概論 
担当教員
牛尾 一利
開講期
前期
科目番号
630103
対象学年・学科・コース
1年 生物応用化学専攻
単位区分
選択必修
単位数
2単位
授業概要・授業方針
生命体の基本である細胞の構造とエネルギー代謝を中心とした機能の関係、及び糖やタンパク質等細胞構成物質の化学について基礎的理解を得る。
到達目標
  1. 分子間の弱い相互作用について説明できること
  2. 細胞の基本構成物質(脂質や核酸等)と働きについて説明できること
  3. 細胞内小器官の構造と機能について説明できること
  4. 糖の構造と生体における機能について説明できること
  5. タンパク質の構造と生体における各種の機能について説明できること
  6. 酵素とビタミンの働きについて概略を説明できること
教科書
概説 生物化学  島原健三 著  (三共出版)
参考書
コーン・スタンプ生化学  田宮信雄・八木達彦 訳  (東京化学同人)
分子細胞生物学  G.Karp 著 山本正幸、渡辺雄一郎 監訳  (東京化学同人)
生化学辞典  今堀和友、山川民夫 監修  (東京化学同人)
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 水の構造と生命、生体分子間の弱い相互作用 1
2 細胞と生体膜、脂質の化学と生化学 1,2
3 細胞1:構造と機能1 3
4 細胞2:構造と機能2 3
5 ポルフィリン、鉄−イオウクラスター等の化学と生化学 2
6 生体とエネルギー 3
7 単糖類 4
8 オリゴ糖類 4
9 多糖類 4
10 細胞機能と糖類 4
11 アミノ酸とタンパク質入門 5
12 タンパク質のいろいろ 5
13 タンパク質の構造 5
14 タンパク質の高次構造と機能 5
15 酵素、ビタミンと補酵素 6
16 期末試験
17 答案返却
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 分子間の弱い相互作用について物理化学的に理解して説明できる 分子間の弱い相互作用について概略を説明できる 分子間の弱い相互作用について概略を説明できない A・B・C
2 細胞の基本構成物質(脂質や核酸等)と働きについて分子構造と機能に言及しながら説明できる 細胞の基本構成物質(脂質や核酸等)と働きについて説明できる 細胞の基本構成物質(脂質や核酸等)と働きについて説明できない A・B・C
3 細胞内小器官の構造と機能について分子機構を論じながら説明できる 細胞内小器官の構造と機能について説明できる 細胞内小器官の構造と機能について説明できない A・B・C
4 糖の構造と生体における機能について複数の具体例を挙げ化学式を用いてしっかりと説明できる 糖の構造と生体における機能について説明できる 糖の構造と生体における機能について説明できない A・B・C
5 タンパク質の構造と生体における各種の機能について複数の具体例につき詳細に説明できる タンパク質の構造と生体における各種の機能について概略を説明できる タンパク質の構造と生体における各種の機能について説明できない A・B・C
6 酵素とビタミンの働きについて化学式、化学反応式を用いて説明できる 酵素とビタミンの働きについて概略を説明できる 酵素とビタミンの働きについて概略を説明できない A・B・C
到達度評価
期末テストの成績(100%)で評価する。
履修上の注意
本科目は専攻科1年の概論科目であり、本科4,5年の応用化学コースで学んだ学生が専攻科で生物工学をより深く学ぶために必要な専門基礎知識を身につけることを目的としている。広く化学技術者にとって生物化学の基礎を理解しておくことは、環境の保全、人の健康を損なわない技術の開発・実施にとって必須である。このことをよく考えながらしっかり学習を行ってほしい。
事前学習・自己学習・関連科目
生物化学1や有機化学1&2、合成化学、物理化学1、生物物理化学1&2などをよく理解しておくこと。後期の生物化学特論を理解するために必要である。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学) B-4
(電子工学)