平成29年度 シラバス
授業科目
化学技術表現演習
担当教員
間淵 通昭
開講期
前期
科目番号
630016
対象学年・学科・コース
1年 生物応用化学専攻
単位区分
必修
学修単位
単位数
1単位
授業概要・授業方針
本科目では、論理的で正確かつ明快な文章を構成する能力を習得するために、言葉の正確な用法を理解し、文章表現の方法を覚え、繰り返し実践的に「書く」練習を行う。さらに、化学の論文・報告書を作成するにあたって、図表等を使用し、的確に論理的に説明する方法を身につける。
到達目標
  1. 科学技術論文を書く上での、基本的な文章表現・表記を理解していること。
  2. 論文中の表現や論理の不適切な部分を指摘できること。
  3. 図表・グラフから、必要な情報を取り出して的確に文章で表現できること。
  4. 説明文から、図表・グラフを作成してわかりやすく表現できること。
  5. 長い論文から、論旨を理解し、論文の要約ができること。
  6. 自分の研究内容を、多くの人に理解できるようにまとめた文章にし、説明できること。
教科書
理工系の日本語作文トレーニング 若林敦 (朝倉書店)
参考書
国語表現ハンドブック 長谷川泉 著 (明治書院)
レポートの組み立て方 若林敦 (朝倉書店)
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 文章を書くということの基本(1):取り組み方 1,2
2 文章を書くということの基本(2):表現 1,2
3 与えられたテーマに基づいて作文する(1) 1,2
4 与えられたテーマに基づいて作文する(2) 1,2
5 絵・図表・グラフに描かれていることを説明する(1) 3
6 絵・図表・グラフに描かれていることを説明する(2) 3
7 説明文から、図表・グラフを作成してわかりやすく表現する(1) 3,4
8 説明文から、図表・グラフを作成してわかりやすく表現する(2) 3,4
9 絵、図、ビデオ等の素材から、要旨をまとめる 3,4
10 与えられたテーマに基づいて作文する(3)論旨の通った文章とは 1,2,5
11 他人が書いた文章のおかしいところを指摘し、推敲する(1) 2
12 他人が書いた文章のおかしいところを指摘し、推敲する(2) 2
13 いくつかの文を接続詞を使いながら並べて、論旨の通った文章をつくる 5
14 時事問題などのテーマに対して、一定の結論を用意し、その結論に至るまで論旨の通った文章をつくる 5
15 自分の特別研究の内容を、多くの人に理解できるようにまとめた文章にし、説明する(1) 5,6
16 自分の特別研究の内容を、多くの人に理解できるようにまとめた文章にし、説明する(2) 5,6
17 期末試験
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 科学技術論文を書く上での、基本的な文章表現・表記を理解している。 科学技術論文を書く上での、基本的な文章表現・表記の理解が不十分である。 科学技術論文を書く上での、基本的な文章表現・表記を理解していない。 A・B・C
2 論文中の表現や論理の不適切な部分をくまなく指摘でき、正しい表現に修正できる。 論文中の表現や論理の不適切な部分を指摘できるが正しく修正できない。 論文中の表現や論理の不適切な部分を発見・指摘できない。 A・B・C
3 図表・グラフから、必要な情報を取り出して的確に文章で表現できること。 図表・グラフから、必要な情報を取り出しているが、表現が不十分である。 図表・グラフから、必要な情報を取り出せない。 A・B・C
4 説明文から、図表・グラフを作成してわかりやすく表現できること。 説明文を反映した図表・グラフは作成できるが、わかりやすく表現できない。 説明文を的確に反映した図表・グラフを作成できない。 A・B・C
5 長い論文から、論旨を理解し、論文の要約ができること。 長い論文の論旨を読み取れるが、要約が不十分である。 長い論文の論旨を理解できない。 A・B・C
6 自分の研究内容を、多くの人に理解できるようにまとめた文章にして説明できる。 自分の研究内容をまとめた文章を作ることはできるが、わかりやすく説明できない。 自分の研究内容をまとめた文章とすることができない。 A・B・C
到達度評価
期末試験を30%、授業中の課題を50%、長期休暇中の課題を20%とする。
但し、授業の欠席回数が1/4を超えた場合は、原則として単位を認定しない。
履修上の注意
我々の日常の言語活動の中「書く」のは5%にすぎないという報告がある。そのことから考えても「書く」能力の向上には、その時間を意識的に増やすと共に「書く」ための学習が不可欠だということができる。書くべき内容を「理解し」「まとめて」いないと、書くための表現手法をもっていたとしてもそれを駆使することができない。「考えて、理解する」「まとめる」「書く」という一連の活動のトレーニングを繰り返し行なう。
事前学習・自己学習・関連科目
本科の国語科目と関連するが、文章表現という点では各種プレゼンテーションを含む科目や特別研究などまとまった文章を書く科目と深い関わりがある。実験や研究の報告書を書くことは、専攻科の学習においても、また、将来、専門的な仕事に就いてからも、必要なものである。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学) C-1、D-3
(電子工学)