平成29年度 シラバス
授業科目
化学特許概論
担当教員
兵田 俊治
開講期
集中講義
科目番号
630014
対象学年・学科・コース
1、2年 生物応用化学専攻
単位区分
必修
単位数
1単位
授業概要・授業方針
本科目は、課題テーマを題材に明細書作成を行うため、特許出願に至る基本事項(既存技術の確認、特許化可能な技術への展開、研究開発方針の立案)に関する基礎的な知識を習得させる。そして、その内容を活用し、パテントコンテスト、キャンパスベンチャーグランプリに応募する。また、知的財産管理技能検定試験3級の演習問題を実施し、その取得を目指す。
到達目標
  1. 特許法の概要を理解できること
  2. 特許情報プラットフォーム J-PlatPatを活用した課題テーマのコンテンツを検索できること
  3. 課題テーマを題材に明細書作成ができること
教科書
インターネット時代の化学文献とデータベースの活用法  時実象一 著  (化学同人)
産業財産権標準テキスト 特許編  特許庁 著  (工業所有権情報・研修館)
産業財産権標準テキスト 総合編  特許庁 著  (工業所有権情報・研修館)
特許ワークブック 特許庁 著  (工業所有権情報・研修館)
参考書
第4版化学文献の調べ方  小川雅彌 監修  (化学同人)
知的財産管理技能検定3級 改訂版 土生哲也 著 (日経BP社) 
知的財産管理技能検定3級公式テキスト  知的財産教育協会編  (UPLOAD)
厳選知的財産管理技能検定3級過去問題集(2017年度版)  知的財産教育協会編  (UPLOAD)
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 化学の情報源の調べ方(電子ジャーナル:Science Direct, Amecan Chemical Society), 特許情報プラットフォーム J-PlatPat、Google Schlar, JDream III ) 2
2 化学の情報源の調べ方(特別研究、課題テーマの背景について、調査、まとめる) 1,2
3 化学の情報源の調べ方(特別研究、課題テーマの背景について発表する) 1,2
4 工学分野の情報源の調べ方(グループ別による「企業提起のカイゼン」テーマについて、調査、まとめる。) 1,2
5 工学分野の情報源の調べ方(グループ別による「企業提起のカイゼン」テーマについては発表する。) 1,2
6 「企業提起のカイゼン」をテーマとして、特許明細書の作成する。 1-3
7 「企業提起のカイゼン」をテーマとした特許明細書をまとめ、発表する。 1-3
8 最近の知的財産トピックスについて調査、まとめ、発表する。 1-3
9 知的財産管理技能検定3級の過去問題を活用した総合演習を行う。 1-3
10 定期試験を行う 1-3
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 特許法の概要を理解し、正確に説明できること 特許法の概要を説明できること 特許法の概要を説明できない A・B・C
2 特許情報プラットフォーム J-PlatPatを活用した課題テーマのコンテンツ検索結果を理解し、正確に説明できること 特許情報プラットフォーム J-PlatPatを活用した課題テーマのコンテンツ検索結果を説明できること 特許情報プラットフォーム J-PlatPatを活用した課題テーマのコンテンツ検索結果を説明できない A・B・C
3 課題テーマを題材に明細書作成し、その内容を理解し、正確に説明できること 課題テーマを題材に明細書作成し、その内容を説明できること 課題テーマを題材に明細書作成はできるが、その内容を説明できない A・B・C
到達度評価
1回の定期試験(50%)、課題研究テーマに関する明細書提出物(10%)、課題のプレゼンテーション(40%)により評価する。ただし、課題のプレゼンテーション評価方法は、ルーブリック方式を採用する。
履修上の注意
多くの情報の中で、専攻科特別研究テーマのどこに特許性が存在するのか、また研究テーマのどこを改良すれば特許請求範囲を拡大できるのかを考えよう。特許の基本事項を理解した上で、本科目の最重要課題である明細書作成を取り組む。さらに、パテントコンテスト、キャンパスベンチャーグランプリに応募しよう。また、企業において高い評価である知的財産管理技能検定試験3級の取得を目指しましょう。
事前学習・自己学習・関連科目
本科目は、無機化学、合成化学、有機機能化学、有機工業化学、食品化学、そして経営工学において学んだ「知財」の基礎知識を習得しておくことが重要であり、先端化学産業概論、起業工学、ベンシャービジネス概論へ続く科目である。本科目は隔年開講である。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学) D-2、D-3
(電子工学)