平成28年度 シラバス
授業科目
マイクロ波工学
担当教員
内藤 出
開講期
後期
科目番号
620120
対象学年・学科・コース
1年、2年 電子工学専攻
単位区分

単位数
2単位
授業概要・授業方針
 マイクロ波は、通信、レーダ、マイクロ波加熱(電子レンジ)等、身近で広く利用されている。このようなマイクロ波を取り扱う際に必要となる基礎的な事項について講義する。数式表現が物理現象のイメージと結びつくことを期待する。また、可能な範囲で、マイクロ波技術に関する最新の技術・製品開発動向等を紹介したい。
 授業は、教科書に沿って板書を中心にして進める。必要に応じて、レポート課題や小テストを課し、理解を確認する。
到達目標
  1. 分布定数線路によるマイクロ波伝送の基本特性を理解できること。
  2. マイクロ波の放射・空間伝搬の基本特性を理解できること。
  3. マイクロ波技術の製品への応用を理解できること。
教科書
マイクロ波工学の基礎 平田 仁 著 (日本理工出版会)
参考書
マイクロ波工学 中島 将光 著 (森北出版)
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 分布定数線路と電信方程式 1
2 分布定数線路上の波動の伝搬特性 1
3 定在波 1
4 分布定数線路の2端子対回路としての取扱い 1
5 インピーダンス整合 1
6 スミスチャートとその活用 1
7 散乱行列(Sマトリクス) 1
8 マイクロ波伝送線路 1
9 マイクロ波回路素子 1
10 マクスウェルの方程式 2
11 境界条件 2
12 平面波の伝搬 2
13 マイクロ波の反射・透過 2
14 マイクロ波アンテナ 2
15 マイクロ波の応用 3
16 期末試験
17 試験返却、復習
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 電信方程式の解やスミスチャート等を活用して、インピーダンス整合等を行うことができ、その原理を数式を用いて説明できる。 電信方程式の解やスミスチャート等を活用して、インピーダンス整合等を行うことができる。 電信方程式の解やスミスチャート等を活用して、インピーダンス整合等を行うことができない。 A・B・C
2 平面波の平面境界での反射、透過の振舞いを、数式を用いて説明できる。 平面波の平面境界での反射係数、透過係数を求めることができる。 平面波の平面境界での反射係数、透過係数を求めることができない。 A・B・C
3 マイクロ波技術を応用した製品の構造・動作原理を、数式を活用して説明できる。 マイクロ波技術を応用した製品の構造・動作原理を説明できる。 マイクロ波技術を応用した製品の構造・動作原理を説明できない。 A・B・C
到達度評価
 定期試験 80%、小テスト等 20%で評価する。
履修上の注意
 授業の欠席回数が1/4を超えた場合は、原則として単位を認定しない。
事前学習・自己学習・関連科目
【事前学習】交流回路理論、電磁気学の基礎知識が必要である。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学) B-1