平成28年度 シラバス
授業科目
生体情報工学
担当教員
平野 雅嗣
開講期
後期
科目番号
620103
対象学年・学科・コース
1年 電子工学専攻
単位区分

単位数
2単位
授業概要・授業方針
生体情報工学分野の中でも特に、コンピュータを利用し、人体の内部を画像化するコンピュータトモグラフィーについて考える。コンピュータトモグラフィーは体外計測したデータから人体の断面を再構成する技術で、その数学的な部分は画像再構成と呼ばれており、本講義では、画像の復元と再構成・幾何学的変換技術を紹介する。
到達目標
  1. 画像再構成の数学について理解できること
  2. 解析的画像再構成法について理解できること
  3. 統計的画像再構成法について理解できること
教科書
Excelによる画像再構成入門  篠原広行・坂口和也・橋本雄幸 著  (医療科学社)
参考書
C言語による画像再構成の基礎  橋本雄幸・篠原広行 著  (医療科学社)
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 ガイダンス(授業の進め方)、画像再構成
2 解析的方法
3 解析的画像再構成法の実習
4 1次元フーリエ変換
5 2次元フーリエ変換
6 投影切断面定理
7 2次元フーリエ変換法
8 フィルタ補正逆投影法
9 重畳積分法
10 逐次近似法
11 最尤推定
12 ML-EM法
13 逐次近似画像再構成法の実習
14 投影の作成
15 Ordered Subset EM法
16 期末試験
17 試験返却
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 画像再構成の数学について理解し、具体的に計算できる 画像再構成の数学について理解している 画像再構成の数学について理解しているが、計算ができない A・B・C
2 解析的画像再構成法について理解し、具体的に計算できる 解析的画像再構成法について理解している 解析的画像再構成法について理解しているが、計算ができない A・B・C
3 統計的画像再構成法について理解し、具体的に計算できる 統計的画像再構成法について理解している 統計的画像再構成法について理解しているが、計算ができない A・B・C
到達度評価
期末試験と報告(レポート)は各々100点満点で評価する。総合成績は、期末試験を70%、報告を30%で評価する。なお、授業の欠席回数が1/4を超えた場合は、原則として単位を認定しない。
履修上の注意
授業は演習室で行う。
事前学習・自己学習・関連科目
本講義に関連する科目としては信号処理があるが、それ以外に、特別研究でも関連する領域の研究を行っている研究室(医用画像処理、可視化技術等)もあり、特別研究の関連科目として知識を身につけておくとよい。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学) A-2