平成28年度 シラバス
授業科目
先端化学産業概論
担当教員
藤田 和夫他
開講期
集中講義
科目番号
630015
対象学年・学科・コース
1、2年 生物応用化学専攻
単位区分
必修
単位数
1単位
授業概要・授業方針
最近の化学産業における研究開発動向や生産技術の現状と将来について、具体的事例に基づいて概説し、工業生産現場における広い視野に立った問題解決能力を育成する。
到達目標
  1. 化学産業における研究開発・生産技術の現状と将来を知り、その中における技術者の倫理や責任について理解する。
  2. 腐食防食の基礎を理解し、適正な材料選択や環境処理の重要性を認識する。
  3. 化学物質や化学プラントの安全性評価の手法を知り、技術と安全のかかわりの重要性を認識する。
教科書
配布プリント
参考書
なし
授業要目
第1回 プロセス開発
 ・化学産業と取り巻く状況と技術者の役割
 ・企業における研究開発の進め方
 ・プロセス開発実施例
 ・特許戦略
 ・次世代化学プロセス技術開発
第2回 腐食防食工学概論
 ・腐食とは
 ・腐食形態の分類と特徴
 ・各種環境の腐食特性
 ・各種材料の腐食耐性
 ・腐食抑制方法
第3回 安全工学概論
 ・化学物質の危険性評価
 ・危険度評価の手法
 ・化学プラントの安全思想と安全設計
 ・反応暴走を考慮したプロセス設計
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 化学産業における研究開発・生産技術の現状と将来を知り、その中における技術者の倫理や責任について理解でき、複数の実例を挙げて説明できる 化学産業における研究開発・生産技術の現状と将来を知り、その中における技術者の倫理や責任について理解できる 化学産業における研究開発・生産技術の現状と将来、その中における技術者の倫理や責任について理解できない A・B・C
2 腐食防食の基礎を理解し、いろいろな現場での適正な材料選択や環境処理の重要性を認識でき、説明できる 腐食防食の基礎を理解し、適正な材料選択や環境処理の重要性を認識できる 腐食防食の基礎を理解できず、適正な材料選択や環境処理の重要性を認識できない A・B・C
3 化学物質や化学プラントの安全性評価の手法を知り、技術と安全のかかわりの重要性を認識でき、適切に説明できる 化学物質や化学プラントの安全性評価の手法を知り、技術と安全のかかわりの重要性を認識できる 化学物質や化学プラントの安全性評価の手法、技術と安全のかかわりの重要性を認識できない A・B・C
到達度評価
レポート(100%)で評価する。
履修上の注意
化学産業の生産現場で何が行われているか、具体的な実務例を参考に学び、自分のあるべき化学技術者像を描いてもらいたい。なお、本科目は隔年開講科目であり、偶数年度(元号、西暦とも)に開講する。
事前学習・自己学習・関連科目
本科目は、本科開講の経営工学や専攻科開講の起業工学、化学特許概論(H29開講)、品質・安全管理と関連する.
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学) A-1、A-2、D-2、D-3
(電子工学)