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【5/29】学内の大型機器内覧会を開催しました。

 5月29日(木)、30日(金)、平成24年度補正予算で平成25年度に導入された大型機器の周知と今後の有効利用を目的として、学内向けに内覧会を開催しました。

 内覧会に訪れた教職員は、各管理者から機器の概要や特徴の説明を受けるとともに、導入の目的や教育研究上の効果等について活発に質問をしていました。

 今後は、地域の産学官関係団体や教育関係者向けにも紹介をしていくことにしています。

○大型機器一覧

名称設置場所
液体クロマトグラフ質量分析装置(ウォーターズ製・UPLC/XevoG2-S QTof) 高度技術教育研究センター本館1階 高技第4実験室
多目的X線測定装置(リガク製・SmartLab, AutoMATEU)
スパッタ装置
環境材料工学科1階 機能材料研究エリア
非破壊方式化学分析システム(リガク製・ X線回折・蛍光X線分析装置) 高度技術教育研究センター別館 エレクトロ制御エリア
核磁気共鳴装置(NMR)(ブルカー・バイオスピン社製 AVANCEVHD400型) 高度技術教育研究センター別館 NMR室
エネルギー環境・水理実験装置(西日本流体技研製) 機械工学科1階 流体実験室
炭酸ガスレーザー加工機(渋谷工業 SPL2305型)
立型マシニングセンタ(ヤマザキマザックシステムセールス VARIAXIS i-500)
ものづくり教育支援センター ものづくり工房(機械実習工場)
半導体プロセス実習実験設備 電気情報工学科 管理・電気情報工学科棟3階 半導体工学実験エリア
無響室 高度技術教育研究センター本館1階 高技第1実験室

○液体クロマトグラフ質量分析装置

 複数の成分を含む物質を液体に溶かして、毛髪の1/36の大きさである微粒子が充填されたカラムで、超高速、高分離されたそれぞれの成分に対して質量分析を行うことができます。主に河川に含まれる物質の調査、新たに合成した有機物やプラスチック、食品などの成分を確認することに利用します。

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○多目的X線測定装置及びスパッタ装置

 材料の結晶状態の分析(定性・定量分析)や微小部の残留応力状態を多目的X線測定装置で精密に評価できます。スパッタ装置は3つのカソードを装備しており,合金および窒化・酸化セラミックスなどの単層・積層薄膜を形成できます。

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○非破壊方式化学分析システム

 試料内にどんな元素が、どれくらい入っているのかがわかります。試料の形態は固体・液体・紛体など、いずれも分析可能です。また、測定試料に対し非接触・非破壊(=そのままの状態)でppm〜100%オーダーの分析が可能です。

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○核磁気共鳴装置(NMR)

 核磁気共鳴装置は物質の分子構造、分子挙動が解析できます。ごく微量の試料さえあれば高感度・迅速・精密かつ非破壊に物質の構造決定ができます。

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○エネルギー環境・水理実験装置

水や空気の流れについて実験・研究を行っている流体実験室(機械工学科棟1F)では、室内を改装し、新たに3つの実験装置が導入されました。

・2インペラ式垂直循環型回流水槽
 この装置を一言でいえば、流水プールです。約4トンの水が循環しています。回流式の水槽において2つのインペラにより水流を作り、観測部の水中や水面において物体に作用する水の流れの作用を実験・観察することができます。左の写真は、模型船を浮かべて船が航行している状況を再現しています。
・ゲッチンゲン型風洞
送風機等で風を起こし、風の作用を実験・観察できる装置を風洞といいます。この装置は回流型で、装置は大きくなりますが、送風機のエネルギー効率がよく、低騒音であることが特徴です。風洞では、風力発電(左写真)や飛行機・翼をはじめ、台風などの強風が物体に及ぼす作用などの実験・観察が可能です。
・水理実験装置
 従来のコンクリート水槽の機能を継承しながら、観察や実験にともなう装置の改良・加工ができるように透明アクリルとガラスで作られた水路です。地下タンクの水をポンプにより汲み上げて放水し、水路の流れ、水車の実験、三角堰(左写真)、管摩擦実験、水圧実験など、水力学・水理学の幅広い実験に対応できる装置です。
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○炭酸ガスレーザー加工機

 段ボール、アクリル、金属などの各素材から、文字をはじめ各種のデザインされた形を切り抜くことができます。鉄板から日本地図の複雑な地形を各都道府県別に切り抜いて、パズルを製作した加工物の一例等を展示しました。

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○5軸マシニングセンタ

 複雑な形状の物体・デザインを加工することができます。エンジニアとしての自由な発想が、そのまま形にできる最先端の加工機が導入されました。

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○半導体プロセス実習実験設備

 本校唯一の半導体デバイスを試作することができる設備です。工学実験や卒業研究などの教育用や研究開発用として活用することにしています。

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○無響室

 電波の観点で外部と隔絶した空間を作る無響室(電波暗室)です。内部の壁は電波が反射しないように作られているため、電波で見ると無限に広い宇宙を模擬したような内部空間となっています。この実験室を用いると、外部の影響を遮断し、アンテナそのものの特性を正確に測定することができます。また、携帯電話などの実際に用いられているシステムに迷惑をかけることなく、電波を用いた実験をすることができます。

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