計測制御工学シラバス

授業科目計測制御工学	担当教員久持　信		開講期後期
科目番号 151509	対象学年・学科・コース 5年環境材料工学科	単位区分選択必修	単位数 1単位

授業概要・授業方針

計測制御は、計測の概要、シーケンス制御、フィードバック制御に大別することができる。シーケンス制御では基本的な回路の構成、動作の読み書き、フィードバック制御では基本的要素とその動作、その特性について学ぶ。教科書、プリント、板書を中心に講義を進め、適宜、小テストと課題を行う。

到達目標

計測制御の基礎概念を把握し、各要素の内容を理解できること
センサやアクチュエーターの働きと応用具体例を提示できること
シーケンス制御の概要、論理回路と回路図の基本的内容を理解できること
フィードバック制御系の制御要素と応答について、その基本的概念を理解できること

教科書: 電子計測制御　高木茂孝　他著　（実教出版）
参考書: シーケンス制御技術　小野孝治　他著　（産業図書）

授業要目

到達目標
との対応

自己点検

1	計測制御の概要　①計測制御の考え方	1
2	計測制御の概要　②センサとアクチュエーター	2
3	シーケンス制御　①シーケンス制御の基礎	3
4	シーケンス制御　②シーケンス制御に使われる機器	3
5	シーケンス制御　③シーケンス制御の基本的回路	3
6	シ－ケンス制御　④シーケンス制御の応用例	3
7	シ－ケンス制御　⑤プログラマブルコントローラー	3
8	中間試験
9	フィ－ドバック制御　①フィ－ドバック制御の基礎	4
10	フィ－ドバック制御　②制御要素と応答	4
11	フィ－ドバック制御　③制御動作	4
12	フィ－ドバック制御　④サーボ機構	4
13	フィ－ドバック制御　⑤フィードバック制御系の応答	4
14	フィ－ドバック制御　⑥フィードバック制御系の安定性	4
15	フィ－ドバック制御　⑦フィードバック制御系の応用	4
16	期末試験
17	試験返却、復習

到達達成度の指標（ルーブリック）

到達目標	理想的なレベル（Ａ）の目安	標準的なレベル（Ｂ）の目安	未到達なレベル（Ｃ）の目安	自己評価
1	計測や制御の仕組、標準単位、計測値の処理、発生誤差等について理解し、正しく応用と説明ができる。	計測や制御の概要、計測に関する基礎知識があり、基本的な項目の説明や応用ができる。	計測と制御に必要な基本知識が不足し、説明と応用ができない。	Ａ・Ｂ・Ｃ
2	センサとアクチュエーターの種類と動作原理を理解し、その応用具体例を提示できる。	基本的なセンサとアクチュエーターの動作原理を理解し、応用具体例を提示できる。	センサとアクチュエーターの動作原理の理解が不足し、応用具体例の提示ができない。	Ａ・Ｂ・Ｃ
3	シーケンス制御の概念、構成機器、論理回路や基本回路を理解し、一般シーケンス回路の読み書きやＰＣでの応用ができる。	シーケンス制御の概念、構成機器、論理回路や基本回路を理解し、簡単な回路の読み書きや応用ができる。	シーケンス制御の概念、機器、回路の理解が不足し、回路の読み書きや応用ができない。	Ａ・Ｂ・Ｃ
4	フィードバック制御の概念、ＰＩＤ制御要素や動作について理解し、伝達関数、ブロック線図への展開、応答と安定性の理解と判別ができる。	フィードバック制御の基本的要素や動作が分かり、伝達関数、ブロック線図、システムの応答や安定性の概要の理解ができる。	フィードバック制御の概念、基本的要素や動作についての理解が不足し、伝達関数やブロック線図、システムの特性の理解まで至らない。	Ａ・Ｂ・Ｃ

到達度評価

定期試験80%、小テスト（又はレポート）20%で評価する。

履修上の注意

電気・電子を基礎とした計測の概念を学び、制御に関する基礎知識を習得し、関連する英語表現も合わせて身に付け、国際的に通用する実用能力の高い技術者を目指して欲しい。

事前学習・自己学習・関連科目

授業内容に対応する教科書、および配布プリントの内容を事前に読み、授業後は課題や演習問題により学習内容の理解度を確認し、十分な復習により各単元の学習理解を深めること。
３学年で履修した「電気工学概論」の電気の基礎知識は授業の理解を深めるために必要である。

学習・教育目標

（生産工学・機械工学コース）
（生産工学・環境材料工学コース）		Ｂ－３
（生物応用化学）
（電子工学）