平成29年度 シラバス
授業科目
機械工学概論C
担当教員
大井 紀夫
開講期
後期
科目番号
121521
対象学年・学科・コース
5年 電気情報工学科
(電気工学コース)
単位区分

単位数
1単位
授業概要・授業方針
材料力学は部材に生じる力の解析をするばかりではなく、部材の形状と強度の関係を考察する学問である。
また、材料力学は機械工学の中でも重要な学問であり、合理的に機械の設計を行なうための基本である。
そのため授業では、部材に作用する荷重から応力計算を行ない、許容応力と比較して使用の可否を判断する能力を養う。
到達目標
  1. 荷重と応力、およびひずみの計算ができ、応力−ひずみ線図も理解できる。
  2. 内圧を受ける円筒と球、および円管の応力計算ができる。
  3. はりの種類と加わる荷重、およびつり合いの条件を理解し、モーメントの計算ができる。
  4. 両端支持ばりの計算(せん断力、曲げモーメントを求め、SFDとBMDを作図すること)ができる。
  5. 片持ばりの計算(せん断力、曲げモーメントを求め、SFDとBMDを作図すること)ができる。
教科書
わかりやすい機械教室 材料力学  第4版 萩原 國雄 著 (東京電機大学出版局)
参考書
材料力学(改訂版) (機械系 教科書シリーズ 19) 中島 正貴 著 (コロナ社)
材料力学 (機械系 大学講義シリーズ 1) 西谷 弘信 著 (コロナ社)
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 機械工学の概要、品質管理における工程能力指数の計算とその評価基準
2 はめあい(しまり嵌め、中間嵌め、すきま嵌め)と寸法公差の計算
3 荷重と応力(荷重、内力と応力) 1
4 応力とひずみ(ひずみと応力−ひずみ線図) 1
5 応力とひずみ(フックの法則と弾性係数) 1
6 材料の使用範囲(許容応力と使用応力、応力集中) 1
7 内圧を受ける円筒と球(薄肉円筒と球、内圧を受ける厚肉円管) 2
8 中間試験 1,2
9 はりの種類と荷重、はりのつり合い条件 3
10 両端支持ばりの計算(両端支持ばりに集中荷重が作用する場合)その1 4
11 両端支持ばりの計算(両端支持ばりに集中荷重が作用する場合)その2 4
12 両端支持ばりの計算(両端支持ばりのはり全体に等分布荷重が作用する場合) 4
13 両端支持ばりの計算(両端支持ばりの一部に等分布荷重が作用する場合) 4
14 両端支持ばりの計算(両端支持ばりに等分布荷重と集中荷重が同時に作用する場合) 4
15 片持ばりの計算(片持ばりに集中荷重や等分布荷重が作用する場合) 5
16 期末試験 1,2,3,4,5
17 試験返却、まとめ
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 荷重と応力、およびひずみの計算ができ、応力−ひずみ線図も理解できる。 荷重と応力、およびひずみの計算はできるが、応力−ひずみ線図は理解できない。 荷重と応力、およびひずみの計算ができず、応力−ひずみ線図も理解できない。 A・B・C
2 円筒と球、および厚肉円管に、内圧がどのように作用するかが理解でき、応力計算もできる。 円筒と球、および厚肉円管に、内圧がどのように作用するかは理解できるが、応力計算ができない。 円筒と球、および厚肉円管に、内圧がどのように作用するかが理解できず、応力計算もできない。 A・B・C
3 はりの種類と加わる荷重、およびつり合いの条件を理解し、モーメントの計算ができる。 はりの種類と加わる荷重、およびつり合いの条件は理解できるが、モーメントの計算ができない。 はりの種類と加わる荷重、およびつり合いの条件を理解できず、モーメントの計算もできない。 A・B・C
4 両端支持ばりのせん断力と曲げモーメントを求めることができ、SFDとBMDも作図できる。 両端支持ばりのせん断力と曲げモーメントは求めることができるが、SFDとBMDの作図ができない。 両端支持ばりのせん断力と曲げモーメントを求めることができず、SFDとBMDの作図もできない。 A・B・C
5 片持ばりのせん断力と曲げモーメントを求めることができ、SFDとBMDも作図できる。 片持ばりのせん断力と曲げモーメントを求めることはできるが、SFDとBMDの作図ができない。 片持ばりのせん断力と曲げモーメントを求めることができず、SFDとBMDの作図もできない。 A・B・C
到達度評価
中間試験と定期試験の結果を80%、授業中の小テストの結果を20%として評価する。
ただし、この評価点よりも試験の成績が良い場合は、試験の成績を優先する。
履修上の注意
教科書の内容に沿って、分かりやすく口頭で説明するので、よく聞いてノートに書き留めておくこと。
毎回、授業の後半で、授業内容に沿った小テストを行ない、講義の理解度を確認するので、関数電卓を持参すること。
事前学習・自己学習・関連科目
基本的には教科書の内容に沿って授業を進めるので、しっかりと予習をしておくと、授業の内容を理解しやすい。
授業の終わりに小テストを実施し、答案回収後に模範解答を行なうので、自身の間違い箇所については、自宅で復習して、
その日のうちに間違いの原因を把握しておくこと。
本科目は、機械工学概論Aおよび機械工学概論Bに関連する科目である。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学)