電波法規シラバス

授業科目電波法規	担当教員曽根　康仁		開講期後期
科目番号 121508	対象学年・学科・コース 5年電気情報工学科	単位区分	単位数 1単位

授業概要・授業方針

電波の利用に関しては、どのような規則があり、どんな手続きが何故必要か、を知
ることによって、通信関係の業務を円滑に遂行できる能力を養うことを目標とする。
併せて無線従事者国家試験（第1、2級陸上無線技術士、第1級陸上特殊無線技士）
に出題される範囲の電波法令について述べ、理解を深めさせる。

到達目標

電波法の目的と用語の定義を理解すること。
無線局開設に関する規則を理解すること。
無線設備に関する用語と条件を理解すること。
無線局運用上の規則を理解すること。

教科書: 電波法要説(情報通信振興会)
参考書: なし

授業要目

到達目標
との対応

自己点検

1	電波法への入門Ⅰ（用語の定義、電波に関する歴史）	1
2	電波法への入門Ⅱ（電波に関する国内法・国際法、電波法の構成）	1
3	電波法への入門Ⅲ（国家試験について。放送局の開設について。）	1
4	無線局の免許 1）無線局の免許と免許制度（欠格事由,免許申請の審査事項,予備免許の指定事項）	2
5	無線局の免許 2）免許の付与（工事設計の変更、落成後の検査、免許の有効期　　間、免許状の訂正事項等）	2
6	無線設備電波の質（周波数の許容範囲、占有幅の許容値、スプリアス発射の許容値）	3
7	無線設備各種装置等（人体への安全施設、無線設備の保護装置、送信空中戦の型式、構成）	3
8	中間試験
9	無線局の運用通則（目的外使用の禁止、擬似空中線回路の備付け・使用）	4
10	無線局の運用通則（無線通信の秘密の保護）	4
11	無線局の運用その他（呼出、応答から通信の終了まで、非常通信、試験電波の発射）	4
12	無線従事者資格（資格の種類、操作範囲、選解任届、主任無線従事者）	2
13	無線従事者免許（欠格事由、免許の取消および業務の停止、免許証の訂正・返納等）	2
14	監督総務大臣の職権による変更（周波数、空中線電力、人工衛星の軌道）、無線局の検査（定期検査、電波の発射停止、無線免許の取消および運用制限、総務大臣への報告義務）	4
15	罰則関連する条文を説明する	4
16	期末試験
17	試験返却、復習

到達達成度の指標（ルーブリック）

到達目標	理想的なレベル（Ａ）の目安	標準的なレベル（Ｂ）の目安	未到達なレベル（Ｃ）の目安	自己評価
1	電波法の目的と電波法で定義する用語の理解できている	電波法の目的は理解しているが、電波法で定義する用語は理解できていない	電波法の目的を理解できていない	Ａ・Ｂ・Ｃ
2	無線局開設に関する規則と免許に関する理解ができている	無線局開設に関する規則を理解できているが、免許に関する理解ができていない	無線局開設に関する規則を理解できていない	Ａ・Ｂ・Ｃ
3	無線設備に関する用語と各種条件の理解ができている	無線設備に関する用語は理解できているが、無線設備の各種条件は理解できていない	無線設備に関する用語が理解できていない	Ａ・Ｂ・Ｃ
4	無線局運用上の規則の理解と監督・罰則に関する規則の理解ができている	無線局運用上の規則は理解できているが、監督と罰則に関する理解はできていない	無線局運用上の規則が理解できていない	Ａ・Ｂ・Ｃ

到達度評価

定期試験を70%、レポートを30%で評価する。

履修上の注意

情報通信関係の最新ニュースや放送局についての話題も取り入れていきたいと考え
ている。したがって、時代の流れの中における電波法を総合的に理解して欲しい。

事前学習・自己学習・関連科目

事前学習：電波工学を復習しておくとよい。
関連科目：電波工学、通信工学、通信機器

学習・教育目標

（生産工学・機械工学コース）
（生産工学・環境材料工学コース）
（生物応用化学）
（電子工学）