平成29年度 シラバス
授業科目
通信工学
担当教員
香川 福有
開講期
前期
科目番号
121507
対象学年・学科・コース
5年 電気情報工学科
単位区分

単位数
1単位
授業概要・授業方針
IT(Information Technology:情報技術)社会では多種多様の情報交換が必要であり、通信技術はIT社会を支えるコア技術の一つである。通信は非常に広い分野にまたがる多くの基礎的技術の総合からなっており、ここでは、基礎技術を重点的に取り上げることにし、通信の基本であるアナログ信号、これからの技術であるディジタル信号の変調・復調、信号の多重化、新しい通信方式等について講義し、通信工学の基礎知識を確かなものにする。なお、伝送路関係は4年時開講の「電波工学」で代用する。
到達目標
  1. 多重通信技術を理解できること。
  2. PCM通信方式の理解ができること。
  3. デジタル変復調方式の理解ができること。
  4. アナログ送信機が理解できること。
教科書
一陸技完全マスター・無線工学A 一ノ瀬優 著(財団法人電気通信振興会)
参考書
なし
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 多重通信(FDM方式・SS-SS方式・SS-FM方式) 1
2 多重通信(準漏話雑音) 1
3 PCM通信方式(PCM通信方式の構成・原理) 2
4 PCM通信方式(時分割多重化の原理・多重化階梯) 2
5 PCM通信方式(PCM方式の同期) 2
6 デジタル変調(PSK・DPSK変調) 3
7 デジタル変調(QAM変調) 3
8 中間試験
9 デジタル復調(PSK波復調) 3
10 デジタル復調(4相PSK波の復調) 3
11 デジタル復調(16値QAM波の復調) 3
12 伝送品質と評価(誤り率・干渉・ジッタ・アイパターン) 3
13 ビット誤り率の測定(近端測定・遠端測定) 3
14 AM送信機(DSB送信機・SSB送信機) 4
15 FM送信機(構成・エンファシス回路・IDC回路) 4
16 期末試験
17 試験返却、復習
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 雑音を含めて多重通信方式の理論を理解している 多重通信方式の理論は分かるが、雑音に関しては分からない 多重通信方式の理論が分からない A・B・C
2 PCMの原理とその多重通信について理解している PCMの原理は分かるが、通信方式は分からない PCMの原理が分からない A・B・C
3 各種デジタル変復調の原理を理解している 各種デジタル変調方式の原理は分かるが、復調の原理は分からない 各種デジタル変調方式の原理が分からない A・B・C
4 アナログ変調における送信機の原理を理解している AM送信機は分かるが、FM送信機の原理は分からない 送信機の原理が分からない。 A・B・C
到達度評価
定期試験を70%、小テストあるいは提出物を30%で評価する。
履修上の注意
授業中、先生からの一方通行ではなく、なぜそうなるのか等の物理現象を考える癖を付け、必要ならば質問をし、自分に取り込んだ形で講義を聴くように意識的に努力すること。本科目は、電気主任技術者、第一級陸上特殊無線技士関連科目である。
事前学習・自己学習・関連科目
事前学習:変復調を確認しておくこと。
関連科目:電子回路、電波工学、通信機器、電波法規
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学)