平成29年度 シラバス
授業科目
情報数学
担当教員
平野 雅嗣
開講期
前期
科目番号
121435
対象学年・学科・コース
4年 電気情報工学科
(情報工学コース)
単位区分

単位数
1単位
授業概要・授業方針
コンピュータは無限精度を必要とする実数を扱うことができないという、コンピュータサイエンス特有の問題を解決するための新しい数学として誕生した離散数学を学ぶ。ここで、コンピュータサイエンスとは、アルゴリズムとデータ構造、情報理論、人工知能、暗号や符号理論、コンピューターネットワーク等の分野を指す。その名の通り、整数のような離散的な値をとる集合を扱う数学の一分野である。
到達目標
  1. 集合や関係の概念について理解できること
  2. 述語論理や整数論について理解できること
教科書
工学のための離散数学 黒澤 馨 著 (数理工学社)
参考書
応用事例とイラストでわかる離散数学 延原 肇 著 (共立出版)
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 集合
2 関係と写像・直積と関係
3 同値関係と同値類
4 写像
5 順序関係
6 背理法
7 再帰
8 中間試験
9 試験返却
10 命題論理とその記号、真理値表
11 トートロジー
12 述語論理、ド・モルガンの法則の一般化
13 整数の基本概念、最大公約数とユークリッドの互除法
14 拡張ユークリッドの互除法
15 1/a mod n の求め方
16 期末試験
17 試験返却
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 集合や関係の概念について理解し、その具体例を説明できる 集合や関係の概念について理解している 集合や関係の概念について理解していない A・B・C
2 述語論理や整数論について理解、その具体例を説明できる 述語論理や整数論について理解している 述語論理や整数論について理解してない A・B・C
到達度評価
定期試験を80%、小テストあるいは提出物を20%で評価する。
履修上の注意
授業中、先生からの一方通行ではなく、なぜそうなるのか等の物理現象を考える癖を付け、必要ならば質問をし、自分に取り込んだ形で講義を聴くように意識的に努力すること。概念的なことを数式に置き換えて考えることは非常に重要である。
事前学習・自己学習・関連科目
<事前学習・関連科目>「情報処理基礎」、「情報処理」、「プログラミング1」、「ディジタル回路」で学ぶ基礎知識が必要である。
情報処理技術者関連科目
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学)