平成29年度 シラバス
授業科目
電波工学
担当教員
内藤 出
開講期
前期
科目番号
121416
対象学年・学科・コース
4年 電気情報工学科
単位区分

学修単位
単位数
1単位
授業概要・授業方針
 電波は携帯電話、電子レンジ、無線LANなど、身近に利用されている。本科目では、電波(電磁波)が満足する式、電波の基本特性、電波の送受信のためのアンテナの基礎、電波伝搬の様子、フェージング、ダイバーシチ受信などの解説を行う。目には見えない電波の性質を理解してほしい。
 授業は、教科書に沿って板書で進める。必要に応じて、レポート課題や小テストを課し、理解を確認する。
到達目標
  1. 分布定数線路での電圧、電流分布を理解できること。
  2. 電波が空間を伝わるメカニズムを理解できること。
  3. アンテナの基本特性を理解できること。
  4. 電波伝搬の基本特性を理解できること。
教科書
電波工学 安達 三郎、佐藤 太一 共著 (森北出版)
参考書
なし
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 高周波伝送路の形式 1
2 分布定数線路の基礎方程式 1
3 負荷付分布定数線路の入力インピーダンス 1
4 位相速度と波長短縮率 1
5 反射係数と定在波比 1
6 整合回路、平衡・不平衡変換回路 1
7 導波管内の電磁界 1
8 中間試験
9 変位電流とマクスウエルの方程式 2
10 平面波とポインティング電力 2
11 電気ダイポールアンテナと開口面アンテナ 3
12 アンテナの基礎 3
13 アンテナの実際 3
14 電波伝搬の概要、大気中の伝搬 4
15 フェージング、ダイバーシチ受信 4
16 期末試験
17 試験返却、復習
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 式等を使用して分布定数線路での電圧等の振舞いを説明できる。 式等を使用して分布定数線路での電圧等を計算できる。 分布定数線路の電圧等を表す式等を使用することができない。 A・B・C
2 電波が空間を伝わるメカニズムを、マクスウェルの方程式を基にして説明できる。 電波が空間を伝わるメカニズムを説明できる。 電波が空間を伝わるメカニズムを説明できない。 A・B・C
3 アンテナの基本特性を表すパラメータの定義とその物理的意味を説明できる。 利得、ビーム幅、放射パターン等の、アンテナの基本特性を表すパラメータの意味を理解できる。 利得、ビーム幅、放射パターン等の、アンテナの基本特性を表すパラメータの意味を理解できない。 A・B・C
4 フェージング等の電波伝搬の現象とその影響・対策を説明できる。 フェージング等の電波伝搬の現象を説明できる。 フェージング等の電波伝搬の現象を説明できない。 A・B・C
到達度評価
 定期試験 80%、小テスト等 20%で評価する。
 また、学修単位科目であるので、(45時間−講義時間)以上の自学自習を必要とする。したがって、科目担当教員が課した課題の内、{(45時間−講義時間)×3/4}時間以上に相当する課題提出がないと単位を認めない。
履修上の注意
無線従事者関連科目である。
事前学習・自己学習・関連科目
【事前学習】「電気情報基礎」、「回路理論1」、「回路理論2」で学ぶ交流回路理論の基礎知識、「電磁気学1」で学ぶ電磁気学の基礎知識が必要である。
【関連科目】「通信工学」、「通信機器」、「電波法規」、「情報通信システム」、「電気情報工学実験2」
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学)