平成29年度 シラバス
授業科目
電気電子計測
担当教員
若林 誠
開講期
通年
科目番号
121316
対象学年・学科・コース
3年 電気情報工学科
単位区分

単位数
2単位
授業概要・授業方針
最近の電気電子計測技術の発達は著しく、コンピュータ技術を駆使したものも多く出現しており、計測の考え方も変わってきている。しかし、本授業では電気電子計測の基本原理を理解し、計測技術の概要を身につけることを目指す。
到達目標
  1. 物理量を測定する各種手法や、その特徴を理解できること。
  2. 様々な測定器の仕組みを理解できること。
  3. 測定によって得られた結果を用い、有効数字・誤差を考慮した上で計算できること。
教科書
電気・電子計測 第3版  阿部武雄 村山実 共著 (森北出版)
参考書
基礎電気電子計測 菅野 允 著  (コロナ社)
入門電気計測  改訂版  西野 治 著  (実教出版)
電気基礎2 新訂版  堀田栄喜 ほか監修  (実教出版)
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
前期
1 計測とは何か 1
2 計測の基礎 1
3 単位系と標準 1 1
4 単位系と標準 2 1
5 電気電子計器の基礎 1 1,2
6 電気電子計器の基礎 2 1,2
7 有効数字と誤差 3
8 中間試験
9 試験返却とまとめ 1,2,3
10 可動コイル形計器 1 1,2
11 可動コイル形計器 2 1,2
12 可動コイル形計器 3 1,2
13 内部抵抗による影響 1,2,3
14 可動鉄片形計器 1 1,2
15 可動鉄片形計器 2 1,2
16 期末試験
17 試験返却とまとめ 1,2,3
後期 自己点検
1 電流力計形と整流形 1,2
2 電圧測定と倍率器 1 1,2,3
3 電圧測定と倍率器 2 1,2,3
4 電流測定と分流器 1 1,2,3
5 電流測定と分流器 2 1,2,3
6 電力の測定 1 1,2
7 電力の測定 2 1,2
8 中間試験
9 試験返却とまとめ 1,2,3
10 電力及び電力量の測定 1,2
11 抵抗・インピーダンスの測定 1 1,2
12 抵抗・インピーダンスの測定 2 1,2
13 その他の物理量の測定 1,2
14 波形の観測方法 1 1,2
15 波形の観測方法 2 1,2
16 学年末試験
17 試験返却とまとめ 1,2,3
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 物理量を測定する手法や、その特徴を理解できる 物理量を測定する手法は分かるが、その特徴は分からない 物理量を測定する手法、特徴が分からない A・B・C
2 様々な測定器の仕組みを理解できる 比較的単純な測定器の仕組みを理解できる 測定器の仕組みが理解できない A・B・C
3 測定した数値を用い、有効数字・誤差などを考慮した上で計算できる 測定した数値を用いて計算できるが、有効数字・誤差などは考慮できない 測定した数値を用いた計算ができない A・B・C
到達度評価
定期試験を80%、提出物などを20%で評価する。
履修上の注意
説明は板書を主とするので、ノートをとって整理しておくことが重要であるが、
できる限り測定器の実物を参照し、実際のあり方をイメージできるよう努めること。
電気主任技術者、電気工事士関連科目である。
事前学習・自己学習・関連科目
事前学習:今までの実験で、どのような測定器を用い、どのように測定を行ったか復習しておくこと。
自己学習:授業で扱う測定器類は、特に3年生以降の実験で多数用いるので、講義内容はしっかり復習しておくこと。疑問な点は教科書等を参照し、主体的に知識を補うよう努めること。また、電気情報分野に限らず、生活の中で行われる様々な測定について関心を持つこと。
関連科目:電気情報実習A(1年次)およびB(2年次)、電気情報工学実験1(3年次)および2(4年次)