平成29年度 シラバス
授業科目
電気情報基礎演習
担当教員
(前期)皆本・山田・先山・若林・塩貝  (後期)皆本・山田・平野・先山・塩貝
開講期
通年
科目番号
121104
対象学年・学科・コース
1年 電気情報工学科
単位区分
専門基礎
単位数
1単位
授業概要・授業方針
電気回路に対する基本概念である直流回路で扱う種々の電気系量(電圧、電流、抵抗、コンダクタンス、静電容量、電力、電力量など)の定義、単位記号及びこれらの間に成立つ関係について学習する。その過程において、直流回路において生じる合成抵抗や合成コンダクタンスおよび電圧、電流を導出する方法や問題解答の基本的な記述法についても学ぶ。
この授業では、学生をA,Bの2グループに分け、「電気情報実習A」とタイアップして行う。すなわち、グループAがこの科目を受講している間、Bグループは「電気情報実習A」を受講し、翌週交代し、2週間で1サイクルとする授業形態を基本とする。
到達目標
  1. 電気工学に関係する物理量(電圧、電流など)の定義・単位について説明ができること。
  2. 直流回路において、電流・電圧などの関係が説明できること。
  3. 直流回路網の計算法を理解し回路計算ができること。
  4. 直流電力の計算ができること。
  5. 平行平板コンデンサの静電容量が求められること。
  6. インダクタンス・交流量の基礎について説明ができること。
教科書
電気基礎 (上)  コロナ社
参考書
トレーニングノート 電気基礎(上) コロナ社
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
前期
1 履修ガイダンス、専門科目の授業の進め方、基礎知識確認試験
2 電気回路とは、電荷と電流の定義 1
3 電圧・起電力・電位(小テスト) 1
4 単位や量とその記号、単位の接頭語 1
5 オームの法則 1,2
6 オームの法則 1,2
7 諸量の間に成立つ関係の記述法、単位との関連 1,2
8 諸量の間に成立つ関係の記述法、単位との関連 1,2
9 抵抗の直列接続における合成抵抗1 3
10 抵抗の直列接続における合成抵抗2 3
11 抵抗の並列接続における合成抵抗1 3
12 抵抗の並列接続における合成抵抗2 3
13 電位分布 3
14 複雑な回路の電位分布、合成抵抗1 3
15 複雑な回路の電位分布、合成抵抗2 3
後期 自己点検
1 キルヒホッフの法則を用いた電流の導出1 3
2 キルヒホッフの法則を用いた電流の導出2 3
3 キルヒホッフの法則を用いた電流の導出3 3
4 複雑な回路の電圧・電流の導出、電位分布、合成抵抗(1) 3
5 複雑な回路の電圧・電流の導出、電位分布、合成抵抗(2) 3
6 電流の発熱作用 4
7 電力と電力量1 4
8 電力と電力量2 4
9 コンデンサの蓄積電荷と電圧の関係 5
10 平行板コンデンサの静電容量・比誘電率 5
11 コンデンサの直列接続・並列接続 5
12 コンダクタンス 1
13 インダクタンス 6
14 交流の表し方 6
15 交流の表し方 6
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 電気工学に関係する物理量(電圧、電流など)の定義・単位について詳しく説明ができる。 電気工学に関係する物理量(電圧、電流など)について説明ができる。 電気工学に関係する物理量(電圧、電流など)について説明ができない。 A・B・C
2 直流回路において、電流・電圧などの関係を定量的にも説明できる。 直流回路において、電流・電圧などの関係が説明できる。 直流回路において、電流・電圧などの関係が説明できない。 A・B・C
3 複雑な直流回路網の回路計算ができる。 基本的な直流回路網の回路計算ができる。 簡単な直流回路網の回路計算もできない。 A・B・C
4 複雑な回路でも直流電力の計算ができる。 基本的な回路の直流電力の計算ができる。 簡単な回路の直流電力の計算ができない。 A・B・C
5 複雑な構造をした平行平板コンデンサの静電容量が求められる。 基本的な平行平板コンデンサの静電容量が求められる。 平行平板コンデンサの静電容量の計算ができない。 A・B・C
6 インダクタンスの定義や基本的な交流量のについて説明ができる。 インダクタンス・交流量の基礎について簡単な説明ができる。 インダクタンス・交流量の基礎について説明ができない。 A・B・C
到達度評価
評点は宿題評点を70%、平常点を30%で評価する。
平常点=100×(受講態度点+宿題提出点+連絡帳評点)/(100+宿題提出点+連絡帳評点)
履修上の注意
この科目は小グループに分かれて指導を受ける。
事前学習・自己学習・関連科目
 この科目では、直流回路について勉強するが、交流回路については2年次の回路理論1で行う。
(事前学習)
中学校で習ったオームの法則、電池のつなぎ方などを復習しておくこと。