平成29年度 シラバス
授業科目
ロボット工学
担当教員
田中 大介
開講期
後期
科目番号
130506
対象学年・学科・コース
5年 電子制御工学科
単位区分
同時開講
単位数
1単位
授業概要・授業方針
ロボティクスは幅広い分野に関係しているが、本講では特にロボットアームに注目し、その運動を把握するために必要な運動学、逆運動学を取り上げ、ロボットの運動の解析と制御の基礎となる部分について講義する。授業は講義と演習を並行して進め、必要に応じてレポート課題を課し、理解の程度を確認する。
到達目標
  1. ロボットの定義を説明でき、様々なロボットを機能や応用分野に基づき分類できること
  2. ロボットアームの手先位置と姿勢の表現について説明できること
  3. ロボットアームの関節角度と手先位置の変換を計算できること
  4. ロボットアームの静力学・動力学について説明できること
  5. ロボット制御に必要となるアクチュエータとセンサーの原理を理解し、制御系の構成をブロック図で表現できること
教科書
ロボット工学の基礎 第2版 川崎晴久 著 (森北出版)
参考書
ロボット制御基礎論 吉川恒夫 著 (コロナ社)
高専テキストシリーズ 基礎数学  上野健爾[監修] 高専の数学教材研究会[編](森北出版)
高専テキストシリーズ 微分積分1 上野健爾[監修] 高専の数学教材研究会[編](森北出版)
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1  ロボットとは 1
2  ロボットの要素技術 1
3  ロボット工学のための基礎数学 2,3,4,5
4  ロボットの姿勢の表現 2
5  順運動学計算 3
6  逆運動学計算 3
7  順運動学・逆運動学計算演習 3
8  <後期中間試験>
9  ロボット工学のための物理学 4,5
10  ロボットアームの静力学・動力学(1) 4
11  ロボットアームの静力学・動力学(2) 4
12  ロボットのセンサ・アクチュエータ 5
13  ロボットアームの手先位置制御(1) 5
14  ロボットアームの手先位置制御(2) 5
15  ロボットと人間,ロボットと人工知能 1,5
16  <学年末試験>
17  試験返却 まとめ
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 ロボットの定義を説明でき、様々なロボットを機能や応用分野に基づき分類できる。 ロボットの定義を説明できる。 ロボットの定義を説明できない。 A・B・C
2 実物のロボットアームに対して手先位置と姿勢の表現ができる。 ロボットアームの手先位置と姿勢の表現について説明できる。 ロボットアームの手先位置と姿勢の表現について説明できない。 A・B・C
3 順運動学と逆運動学の計算ができる。 順運動学と逆運動学の違いが説明できる。 順運動学と逆運動学の違いがわからない。 A・B・C
4 静力学と動力学の計算ができる。 静力学と動力学の違いが説明できる。 静力学と動力学の違いがわからない。 A・B・C
5 ロボット制御に必要となるアクチュエータとセンサーの原理を理解し、必要な制御系の構成をブロック図で表現できる。 ロボット制御に必要となるアクチュエータとセンサーを挙げることができる。 ロボット制御に必要となるアクチュエータとセンサーを挙げることができない。 A・B・C
到達度評価
定期試験100%で評価する。
履修上の注意
計算機での演習問題も多いので、課題をきちんと自分の力で行い理解すること。
事前学習・自己学習・関連科目
事前学習として、座標変換や微積分などの数学と4、5年の制御工学の復習をしておくこおと。課題演習を適宜実施する。ロボット工学という特性上、これまで皆さんが習ってきた科目すべて(物理、数学、専門科目)が広く関連する。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学)