平成29年度 シラバス
授業科目
計測工学
担当教員
眞鍋 知久
開講期
前期
科目番号
130204
対象学年・学科・コース
2年 電子制御工学科
単位区分

単位数
1単位
授業概要・授業方針
技術者にとって最初にすべきことは、目の前で起こっている現象を理解することである。そのためには長さや重さ、時間等の物理量を測定し、[m], [kg], [s]等の基本単位で定量化しなくてはならない。
計測工学の授業では、測定しようとする物理量を表すための標準単位系(SI単位系)について学ぶ。次に物理量を正確に測定するための「測定法」について学び、さらにそれら方法を用いた「測定器」の基本動作原理および使用法について学ぶ。
到達目標
  1. 電流計、電圧計、電位差計等各種測定器の動作原理を理解できること。
  2. 直流ブリッジ回路の動作原理が理解でき、その平衡条件が導出できること。
教科書
基礎電気電子計測  菅野 充 著  (コロナ社)
参考書
電気基礎1(新訂版)  片岡 昭雄 監修  (実教出版)
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 測定と計測、SI単位と標準 2
2 単位の書き方と換算、測定誤差、有効数字 1,2,3
3 直流電流計(可動コイル形計器) 1,2,3
4 直流電流計 1,2,3
5 直流電圧計 1,2,3
6 抵抗計 1,2,3
7 電位差計 2
8 中間試験
9 試験返却・復習
10 ホイートストンブリッジ(平衡) 1,2,3
11 ホイートストンブリッジ(不平衡) 1,2,3
12 記録計と波形測定 2
13 オシロスコープとリサージュ図形 2
14 交流計器(交流波形について) 2
15 整流計器(半端整流と全波整流) 2
16 前期末試験
17 試験返却・復習
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 教科書やノートを見ず,自分自身の力だけで演習問題を解くことができる. 教科書やノートを確認しながら,演習問題を解くことができる. 演習問題を解くことができない. A・B・C
2 教科書やノートを見ずに自分自身の力だけで,計測に関する専門用語,語句等を説明できる. 教科書やノートを確認しながら,計測に関する専門用語,語句等を説明できる. 計測に関する専門用語,語句等を説明できない. A・B・C
到達度評価
定期試験:80%、理解度確認演習:20%。
履修上の注意
本科目を受講するにあたっては、電気基礎1,2の内容をしっかりと理解しておくこと。
事前学習・自己学習・関連科目
この科目は「電子計測」や「電気電子実験1」と関連がある。
私達の生活に身近な長さ[m]、重さ[kg]、時間[s]等の基本単位はどのように定義されているかを知り、計測技術の究極の正確さについて思いを馳せてほしい。