電気基礎１シラバス

授業科目電気基礎１	担当教員眞鍋　知久		開講期通年
科目番号 130101	対象学年・学科・コース 1年電子制御工学科	単位区分	単位数２単位

授業概要・授業方針

直流電流の基本的な回路計算を習得し、次に電気・電子・磁気に関する諸現象を学習することにより電気の最初の基礎力を身につけることを目標とする
到達目標　　1. 抵抗の直並列接続、電圧の分圧、電流の分流などの基本回路計算ができること　　　2. 分流器や倍率器、ブリッジについての基本事項が理解できていること　　3. 電力と電力量についての基本計算が計算できること　　4. コンデンサの直並列接続についての基本的事項が理解できていること

到達目標

抵抗の直並列接続、電圧の分圧、電流の分流などの基本回路計算ができること
分流器や倍率器、ブリッジについての基本事項が理解できていること　　
電力と電力量についての基本計算が計算できること　　
コンデンサの直並列接続についての基本的事項が理解できていること

教科書: 電気基礎１：実教出版
参考書: 実教出版部著：基本式の理解と活用　　　電気基礎

授業要目	到達目標との対応	自己点検
前期

1	ガイダンス/電気に関する中学の復習≪講義≫	1,2
2	抵抗器Ⅰ：電子・電荷と電流/抵抗器・抵抗率≪講義/演習≫	1,2
3	抵抗器Ⅱ：直列接続の合成抵抗，並列接続の合成抵抗≪講義/演習≫	1,2
4	抵抗器Ⅲ：直並列接続の合成抵抗≪講義/演習≫	1,2
5	電圧，電流，抵抗：電圧，電位，電圧降下/オームの法則/ 電圧降下法による抵抗測定≪講義/演習≫	1,2
6	キルヒホッフⅠ：直列，並列接続における電圧と電流≪講義/演習≫	1,2
7	キルヒホッフⅡ：直列，並列接続における電圧と電流≪テスト≫ 直流回路総合復習≪演習≫	1，2
8	中間試験
9	試験返却/キルヒホッフⅢ：分流器，倍率器≪講義/演習≫	1,2
10	直流回路解法Ⅰ：単電源の直並列回路における電圧・電流Ⅰ≪講義/演習≫	1,2
11	直流回路解法Ⅱ：単電源の直並列回路における電圧・電流Ⅱ≪講義/演習≫	1,2
12	直流回路解法Ⅲ：複数電源を含む回路における電圧・電流Ⅰ≪講義/演習≫	1,2
13	直流回路解法Ⅳ：複数電源を含む回路における電圧・電流Ⅱ≪講義/演習≫	1,2
14	直流回路解法Ⅴ：複数電源を含む回路における電圧・電流≪テスト≫ ブリッジ回路≪講義/演習≫	1,2
15	直流回路解法総復習	1,2
16	期末試験
17	試験返却/テスト復習	1,2

後期

自己点検

1	電力：直流電力/熱量/許容電力・電流≪講義/演習≫	1,2
2	電力：直流電力，他≪テスト≫/抵抗の発熱実験≪実習≫【実験室】	1,2
3	総合学習Ⅲ：電気機器の構造Ⅰ
4	コイルⅠ：電流と磁界の関係/右ネジの法則/ コイル，直線導体に生じる磁界≪講義/演習≫	1,2
5	コイルⅡ：電流と磁界の関係，他≪テスト≫ ソレノイドコイルの磁界と誘導電流≪講義/演習≫	1,2
6	コイルⅢ：ソレノイドコイルの磁界と誘導電流≪テスト≫ ファラデーの電磁誘導≪講義≫	1,2
7	コイルⅣ：コイルと発電機の作成≪実習≫【実験室】
8	中間試験
9	試験返却/コンデンサⅠ：静電界/クーロンの法則/電荷，静電容量，電位≪講義/演習≫	1,2
10	コンデンサⅡ：静電界/クーロンの法則，他≪テスト≫ 　　　　　　：コンデンサの静電容量≪講義/演習≫	1,2
11	コンデンサⅢ：コンデンサの静電容量≪テスト≫ 　　　　　　：コンデンサの直列接続≪講義/演習≫	1,2
12	コンデンサⅣ：コンデンサの直列接続≪テスト≫ 　　　　　　：コンデンサの並列接続≪講義/演習≫	1,2
13	コンデンサⅤ：コンデンサの並列接続≪テスト≫ 熱と電気　　：ゼーベック効果，ペルチエ効果≪講義≫	1,2
14	総合学習Ⅳ：電気機器の構造Ⅱ
15	コンデンサⅥ：コンデンサ総復習≪演習≫	1,2
16	期末試験
17	試験返却

到達達成度の指標（ルーブリック）

到達目標	理想的なレベル（Ａ）の目安	標準的なレベル（Ｂ）の目安	未到達なレベル（Ｃ）の目安	自己評価
1	テキストやノートを見ずに自分自身の力だけで演習問題を解くことができる．	テキストやノートを見ながら演習問題を解くことができる．	演習問題を解くことができない．	Ａ・Ｂ・Ｃ
2	テキストやノートを見ずに自分自身の力だけで電気的な特徴を説明できる．	テキストやノートを確認しながら，電気的な特徴を説明できる．	電気的な特徴を説明できない．	Ａ・Ｂ・Ｃ
3				Ａ・Ｂ・Ｃ
4				Ａ・Ｂ・Ｃ

到達度評価

定期試験などによる試験評価：80%
授業応答や課題提出:20%

履修上の注意

この科目は電気系科目の基礎となるため，しっかりとした学習が必要です．実験や次年度に続く授業で困らないようにしっかり身につけましょう．常に予習，復習を心がけ，わからないところが出てきたら早めに対処しましょう．

事前学習・自己学習・関連科目

私たちの日常生活では、テレビ、携帯電話やパソコンなど電気を必要とする装置が圧倒的に多く使用される。これらの装置の仕組みや原理を理解するためには、電気回路や
電子回路を初めとする電気・電子工学の専門知識が必要となる。電気基礎１は、その専門内容の基礎となる科目であり、「電流とは何か」という点から出発して直流電流の
基本的な回路計算を習得し、次に電気・電子・磁気に関する諸現象の不思議さに興味を
もって学習することにより電気の最初の基礎力を身につけることを目標とする。
各自の学習進度に合わせて，予習復習に取り組んで下さい。